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『MotoGPが変わった日』──マルク・マルケス、時代と記録を変えた男

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『MotoGPが変わった日』──マルク・マルケス、時代と記録を変えた男
執筆:
2020/04/26 7:06

2013年の4月21日、マルク・マルケスはMotoGPの歴史に深く名を刻み、そしてこのカテゴリーを大きく変貌させた。7年で6度のタイトルを獲得したマルケスは、今も疑いようもない“王”として君臨している。

 ブラック・サバスが1970年に工業都市バーミンガムの塵っぽく分厚い空気の中から彼らの名を関したデビュー・レコードをリリースしたとき、世界はたしかに変わった。

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 それまで誰も聞いたことのなかったそのサウンドは、ヘヴィメタルというジャンルの開祖と評されている。彼らの影響を受けたバンド……アイアン・メイデンやメタリカは今日に至るまで世界中のアリーナやスタジアムを多くのファンで埋めている。

 それは我々が知っているジャンルを定義し、広めた、歴史上に数多存在する瞬間のひとつだろう(音楽史上にはさらに重要な瞬間がおそらく存在するだろう……しかし私は、それらにはブラック・サバスほど関心がないのだ。許して欲しい)。

 ロードレース世界選手権の歴史においても、それらの瞬間は散らばって存在する。1975年にジャコモ・アゴスチーニが2ストロークバイクで初めて500ccタイトルを獲得し、四半世紀にわたる2ストロークの成功の歴史を切り開いた日。1978年に登場したケニー・ロバーツがライディングにハングオフという革命を起こしたこと、バレンティーノ・ロッシが初めて世界選手権で勝利した1996年のチェコGP……ほんの僅かなものだ。

 そして2013年の4月21日、スペイン人のまだ若干20歳のライダーがMotoGPのレコードブックを塗り替え始め、新たな時代の幕開けを迎えた。彼の名はマルク・マルケス。今では“最強”の名をほしいままにする男だ。

■レコードブック塗り替え請負屋の誕生

Marc Marquez and Dani Pedrosa, Repsol Honda Team

Marc Marquez and Dani Pedrosa, Repsol Honda Team

Photo by: Richard Sloop

 マルケスは2008年に125ccクラスで世界選手権デビューを果たすと、わずか4年で最高峰クラスへ手をかけてみせた。2010年に125ccのタイトルを獲得し、Moto2クラスに昇格してすぐにタイトル争いを展開。一時は目の負傷によってキャリアも危ぶまれたが、それも2012年にはMoto2のタイトルを獲得している。

 MotoGPへホンダのワークスチームであるレプソル・ホンダから昇格することは、Moto2のタイトルを獲る以前から決まっており、2度のMotoGP王者であるケーシー・ストーナーの後任と非常に期待されていた。そして彼がホンダRC213Vを手にしたとき、誰もがポテンシャルを発揮するだろうと考えられていた。

「彼が速くなるだろうことを疑う人は誰もいなかったと思う」

 2013年シーズンの開始前、2006年のMotoGP王者である故ニッキー・ヘイデンはそう語っていた。

「テスト中にこれだけ速くなること、そして序盤からこれほど一貫性があるというのは予想外だったし、僕らライダーの中ではそんなに期待してなかったやつも居るだろう。彼はこのスポーツにとってエキサイティングな存在になるだろうね」

「彼はとてもハードなライディングをしていて、非常に貪欲だ。もし彼が健康を保てるなら、今シーズン(2013年)の状況を大きく変えるはずだ。それに本当に印象的でとても速いし、自分のスタイルを持っている。MotoGPや全てのロードレースの世界を“一変させる”存在になるかもしれない」

 マルケスについてそう語ったヘイデン。そして彼の言葉が正しかったことはすぐに明らかとなった。

 デビューイヤーの2013年、マルケスは開幕戦カタールGPでホルヘ・ロレンソ(デビューイヤー開幕戦PP、2位)以来と言える好スタートを切った。

 レースでは彼の憧れのライダーでもあるバレンティーノ・ロッシと争い、最終的に破れはしたものの3位を獲得。多くの人々に自身の才能を見せつけた。

■30年ぶりの記録更新へ

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Photo by: Richard Sloop

 続く第2戦の舞台はサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。MotoGPは初開催の地だが、マルケスは多くのセッションでトップタイムを刻み、驚異的なロングランのペースを披露した。

 アメリカズGPの予選では、それまで500ccクラス王者のフレディ・スペンサーが30年以上にわたって保持していた記録のうちひとつを早速更新。チームメイトでグランプリウィナーのダニ・ペドロサをコンマ2秒以上離して、史上最年少でポールポジションを獲得してみせたのだ。

 そして決勝レースでは、マルケスとペドロサは互いに異なるタイヤをチョイス。マルケスはリヤにハードを、ペドロサはミディアムを選んでいた。

 スタート直後のターン1で、マルケスは止まりきれずに大回りを強いられ、ペドロサにトップを奪われてしまう。ステファン・ブラドル(LCRホンダ)の後ろ3番手で追うマルケスだったが、オープニングラップのバックストレートからターン12にかけてブラドルをかわし、更にペドロサを追った。

 ペドロサはクリーンな走りでトップをキープ。マルケスよりも柔らかめのタイヤから得られるグリップのアドバンテージを活かし、14周目までリードし続けた。一方で後ろを走るマルケスの身には、フリー走行では現れなかったフロントタイヤの問題が発生していた。

 それでも残り9周でマルケスはターン7のインを突いてペドロサをパス。トップに立ち逃げを打とうとしていたマルケスだったが、ここでもさらにフロントエンドの挙動に苦しめられていた。

「最初のうちはペドロサよりも速く走れたかもしれない。だけどリヤタイヤの寿命が分からなかったんだ」と、彼はレース後に振り返っている。

「それでも彼を追いかけようとしていたし、ピットボードに10周、9周のサインが出ていたときには追い抜きを試みて、ギャップを作ろうとしていた」

「だけどその後フロントに問題が出てしまって、終盤には何度もクラッシュ寸前だった。特にタイヤの右側が消耗していて、少し怖いほどだった」

 マルケスは後にそう語っていた。しかし彼は後に6度のMotoGPタイトルを自身にもたらすことになる素晴らしい才能の片鱗を示した。ペドロサは激しくプレッシャーをかけたものの、タイヤが限界だったことで、マルケスは最終的に1.5秒の差をつけてMotoGP初優勝を達成。同時にスペンサーが持っていたもうひとつの記録である“最年少優勝記録”も塗り替えてみせた。

■マルケス以前・マルケス以後のライディング

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Photo by: Bridgestone Corporation

 彼のフロントエンドのリカバリー能力は群を抜いている。マルケス以外のライダーが同じ問題を抱えていた場合、彼らはグラベルの砂を開口部から取り除く作業に追われることになっていたはずだ。

 さらにマルケスはMotoGPマシンの乗り方にも革命をもたらした。深いバンク角で肘まで擦る彼のライディングスタイルは今やスタンダードなものとなっている。しかし唯一無二、物理法則を無視するかのような転倒を回避するリカバリーには、今も驚嘆させられるしか無い。

 アメリカズGPが終わると、マルケスはルーキーながらロレンソと並ぶ41ポイントを獲得してランキング1位に浮上。必然的に、注目点は彼の総合優勝の可能性だけとなった。

「これが僕のMotoGP1年目だということを忘れることはできないから、今からはもっと難しくなるだろうね」と、彼は当時語った。

「僕にとっては新しい経験だから、ベストを尽くしてレースを楽しむようにしたい。僕らの戦いはそんな感じで、1戦1戦が挑戦なんだ。ペドロサやロレンソは強いから、チャンピオンシップについて考えることはできない」

 そう語ったマルケスだが、11月の最終戦になるとタイトルのことを考えていた。そして、その後の偉業は言うまでもないだろう。

 

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シリーズ MotoGP
執筆者 Lewis Duncan