スズキのブリビオ監督「同一会場での連戦はライバルに有利に働いていた」

2020年のMotoGPではスズキのジョアン・ミルがタイトルを獲得したが、同チーム監督のダビデ・ブリビオは2020年シーズンに同一サーキットで連戦が行なわれたことは、スズキよりもライバルに有利に働いていたとの見解を示した。

スズキのブリビオ監督「同一会場での連戦はライバルに有利に働いていた」

 MotoGPの2020年シーズンでは、スズキのジョアン・ミルがタイトルを獲得した。チームマネージャーのダビデ・ブリビオは、変則スケジュールにより同一サーキットで連戦が行なわれたことは、ライバルの方に有利に働いていたとの認識を示した。

 2020年3月にカタールで開幕を迎えたMotoGP。しかし新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、シーズンは一時中断。大幅にカレンダーが組み直され、全15戦(MotoGPクラスは14戦)で争われることになった。

 そんな中、例年のスケジュールと大きく異なっていたのが、同一サーキットでの2連戦が組み込まれたことだ。ヘレス、レッドブルリンク、ミサノ、アラゴン、リカルド・トルモと5箇所で連戦が行なわれたのだ。

 世界チャンピオンとなったミルはこうした連戦の2レース目で速さを向上させてきたライダーのひとりだ。ただスズキのチームマネージャーであるブリビオは、ライバル陣営の方が連戦における改善具合が大きかったと考えているようだ。

 通常のシーズンと2020年シーズンとで、スズキにとって何が最も大きな違いだったのか? その点を訊かれたブリビオは「我々はみなロックダウンに遭った。そのため準備が異なっていた」と答えた。

「カタールでのテストの後、我々は家に留まっていなければならなかった。しかし私はエンジニア陣に『作業を止めてはならない』と言わなくてはいけなかった」

「ロックダウン中ですら、彼らはミーティングやツールの開発、データの分析を続けていた」

「彼らは作業を続け、決して止めなかった。我々は再始動できるようにしていたんだ。そしておそらくは、何度もあった3連戦が今年最も厳しかったモノだろう」

「まあ、それはいい。ただ以前と違って、同じサーキットで2戦するということもあった」

「この点だが、私はスズキよりもライバルにより手助けになったと思う」

「我々は新たなトラックに向かった時、極めて早くセットアップを見つけている。しかし(同一サーキット)2戦目では、ライバルがより接近してきて、(勢いを)キープするのをより難しくしていた」

「だから3連戦や、同一サーキットでの連戦が、過去と比べて最も違っていたモノだ」

■ミルにチャンピオンナンバー#1を付けてもらいたい

 2021年シーズンは、例年通り3月にカタールで開幕を迎える予定だ。スズキとミルはディフェンディングチャンピオンとしてレースに挑んでいくことになるが、ひとつ気になる点が残っている。

 それはミルのゼッケンナンバーがどうなるかという点だ。チャンピオンとなったライダーは次シーズンに#1を使用する権利を得るが、近年はパーソナルナンバーを継続するライダーが多い。最後に#1が使用されたのは2012年のケーシー・ストーナー(当時レプソル・ホンダ)と8年も前だ。

 現在#36を使用しているミルだが、彼は#1を使用する可能性は否定していない。ただ、2021年に向けた暫定エントリーリストではミルは#36と記載されている。

 なおブリビオはミルが#1を使用して走る姿を見られれば素晴らしいだろうと語るなど、チャンピオンの証を着用することを希望しているようだ。

「なんとかして、そうなったなら素晴らしいだろう。ただそれはライダーが決めることだし、この時代ではゼッケンはロゴでもある。マーチャンダイジングやビジネスにも関連しているからね」

「だが私としては1年間、ナンバー1を掲げられたなら、それは素晴らしいだろうと思っている。でもそれはジョアン次第だ」

 

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この記事について

シリーズ MotoGP
チーム Team Suzuki MotoGP
執筆者 Lewis Duncan