スズキ、ダビデ・ブリビオ離脱は「衝撃的なニュース」現在は後任探しに奔走中
スズキMotoGPのプロジェクトリーダーである佐原伸一は、チームマネージャーのダビデ・ブリビオの離脱は、チームにとって衝撃的なニュースだったと語った。
Davide Brivio, Team manager Team Suzuki MotoGP
Gold and Goose / Motorsport Images
1月6日、motorsport.comではスズキMotoGPのチームマネージャーを務めてきたダビデ・ブリビオが同職を辞し、2021年はアルピーヌF1のCEOに就任する予定だと報じた。そして翌7日には、スズキも公式にブリビオの離脱を認めることになった。MotoGPフル参戦復帰前の2013年から指揮を執ってきたブリビオだが、2020年のライダーズタイトル獲得を置き土産にチームを離れることになった。
ブリビオは長年モーターサイクルレースの世界で活躍。1990年にスーパーバイク世界選手権でキャリアをスタートさせ、MotoGPでは2010年までヤマハのチームマネージャーを務めていた。
彼の離脱はスズキにとっては痛手だ。2021年のMotoGPは3月28日にカタールで開幕予定となっており、さらにその1ヵ月前にはプレシーズンテストも始まる。そのためスズキがブリビオの後任探しに充てられる時間は、それほど多くは残されていない。
今回のブリビオ離脱に際して、プロジェクトリーダーである佐原伸一は、スズキにとって衝撃的なニュースだったと語っている。
「ダビデのスズキ離脱ですが、私達にとっても衝撃的なニュースでした」と、彼は語る。
「(ブリビオの離脱は)身体の一部が誰かに取られてしまったように感じられます。常に彼とチームやバイクをどう発展させていくかを話し合っていましたし、長い間共に働いてきましたからね」
「2020年の私達は、新型コロナウイルスによる厳しく普段とは異なった状況にも関わらず、素晴らしい結果を残すことができました」
「そして2021年は、この勢いをキープするためにより重要な1年になるでしょう。今、私達は“ダビデの喪失”をカバーするためのベストな方法を見つけようとしています」
「幸運なことに、殆どの場合で私は彼の考え方とかなり似ているので、チーム・スズキ・エクスターとして進むべき方向を維持することはさほど難しいことではないと思っています」
「私達は、彼の将来の幸運を願っています」
離脱を決めたブリビオだが、彼はスズキの“素晴らしい人々”と離れることは悲しいと語り、新たなチャンスが突如現れたと認めている。なおアルピーヌの親会社であるルノーは依然としてコメントを差し控えているが、ブリビオのアルピーヌF1CEO就任は近く発表されると考えられている。
また2020年にスズキへ20年ぶりの最高峰クラス王座を持ち帰ったジョアン・ミルは、ブリビオの離脱についてSNSに次のようにコメントを投稿した。
「ブリビオ、僕を信じ、僕の夢の実現を、MotoGP王者になることを手助けしてくれてありがとう。新たな挑戦での幸運を祈っている」
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