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“出来すぎな”タイトル。監督ブリビオ、スズキ100周年での戴冠を語る

MotoGP2020年シーズンは、スズキのジョアン・ミルがタイトルを獲得。チームマネージャーであるダビデ・ブリビオは、今季の展開を振り返り、タイトルを獲得できるとは思いもしなかったと語った。

Davide Brivio, Joan Mir, Team Suzuki

Davide Brivio, Joan Mir, Team Suzuki

Gold and Goose / Motorsport Images

 スペインのリカルド・トルモ・サーキットで行なわれたMotoGP第14戦バレンシアGP。決勝レースではスズキのジョアン・ミルが7位でフィニッシュし、スズキにとって20年ぶり、自身初のMotoGPタイトル獲得を決めた。

 奇しくもスズキは今年3月に創立100周年を迎え、レース活動60周年という節目の年でもあった。まさにメモリアルなタイトルだと言えるだろう。

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 スズキは長年ロードレース世界選手権に参戦してきたが、2011年にはリーマンショックの影響を受け、一時撤退。2015年にフル参戦を再開させたが、わずか5年でのタイトル獲得という偉業を成し遂げた。

 チームマネージャーを務めているダビデ・ブリビオは、こうした記念すべき年にタイトルを獲得できるとは予想だにしていなかったと明かした。

「そうだね、もちろん今日は歴史的な日だ。我々はものすごいことを成し遂げたんだ」

 レース終了後、取材に応えたブリビオはそう語った。

「私が映画編集者で脚本家だったとしても、この難しい年に、スズキ100周年のタイミングで世界チャンピオンとなるというのは、出来すぎだろうと思う」

「だがとにかく、我々はスズキ100周年、レース活動60周年の年に勝つという歴史的なことを達成したんだ。これ以上のことは想像もできない。数年前にゼロから始まったこのプロジェクトに情熱とモチベーションを持ったメカニックやエンジニアといった人々が加入してくれた。彼ら全員が喜んでくれていると思う」

「今シーズンは両名とも競争力があった。ジョアンはより安定していて、ミスも少なく、表彰台を多く獲得して、タイトルを勝ち取った。それから5回のダブル表彰台を獲得したことは、我々の二人のライダーの競争力を示している。この結果となったことを誇りに思うよ」

 2020年は新型コロナウイルスのパンデミックもあり、通常のシーズンとは大きく違う状況となった。中でも、ブリビオはレースに向けた準備の活動が違う点であったが、ロックダウン中も開発の手を緩めないことができたと語った。

「我々はみんなロックダウンされていたから、準備は(これまでとは)異なったものだった」と、ブリビオは言う。

「カタールテストの後は家に留まらなければならなかった。しかしエンジニア陣には作業を止めるなと言っていた。ロックダウン中であろうと、彼らはミーティングを続け、ツールを開発し、データを分析し続けていた。彼らは仕事を続け、作業が止まることはなかった」

「そして今年最も大変だったのは3週連続のレースが何度もあったことだろう。同じサーキットでの連戦もあり、過去とは違っていた。このことは我々よりもライバルの助けになったと思う。我々はセットアップを見つけるのはとても速いが、2週目にはライバルが接近し、キープするのは難しくなった。だから、3連戦や同一サーキットでの連戦は過去と比べて最も大きな違いだった」

 またブリビオは、タイトルを獲得したことで2022年以降にスズキがサテライトチームを持つよう本社を説得することが簡単になったのではないか、ということも尋ねられていた。

 彼は「ファクトリーライダー2名で十分だと思われているかもしれない」とジョークを口にしつつも、今後数ヶ月の内に決定を下すため、本社と真剣に話し合う必要があると認めた。

「サテライトチームについては、まだわからない」

「これは日本で話し合いをして、今後数ヵ月のうちにどうするかを決めなければいけない。スズキの反応がどんなものになるかはわからないが、彼らは『素晴らしいシーズンだったし、ファクトリーのふたり、1チームで十分かも!』と思っているかもしれない。もちろん、これはジョークだがね」

「我々のトップと経営トップとが真剣に話し合うことが必要だろう。もちろん既に話し合いをしている。それから2月か3月に決定を下すだろう。でなければ2022年に向け、スペアパーツや諸々を整えるには遅すぎることになってしまう」

 スズキにとって20年ぶりのタイトルをもたらしたミル。彼は来季チャンピオンの証である“ゼッケンナンバー1”を使用することができるが、マルク・マルケスを始めとして近年はあまり使われない傾向にある。

 ブリビオは現時点では1番を使用するかは商品展開の関係もあり未定だとしているが、ミルが希望すれば来季のナンバーが“36”ではなく“1”となる可能性はあるようだ。

「その件については話し合いをしていないので、わからない」

「(ゼッケンナンバー1は)良いモノだと思うが、それはライダーの決定でもあるし、近年はライダーの番号はロゴであり、マーチャンダイジング、ビジネスにも関連しているものでもある。ただ私としては1年間ナンバー1を使うのも良いと思う。ジョアンの決めることではあるがね」

Additional reporting from Lewis Duncan

 

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