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ミル、アルガルヴェGPは週末“全部”好調で2位! 「こんなレースウィークが必要だった」

スズキのジョアン・ミルは、MotoGPアルガルヴェGPで初日から好調な走りを見せ2位を獲得。彼は今シーズン、こうしたレースウィークが必要だったと振り返った。

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 2020年のMotoGP王者であるスズキのジョアン・ミル。彼は今シーズン苦しい戦いが続き、王座防衛に失敗。直近のアメリカズGP、エミリア・ロマーニャGPの後には、精神的に追い込まれたため、昨年末以来となる1週間の休養をとったと明かしたほどだった。

 そして迎えた第17戦アルガルヴェGPでは、リフレッシュした効果なのか初日から好調な走りを披露。予選ではMotoGPクラスで初となるフロントロウを獲得してみせた。

 決勝でも調子を崩すことはなく、序盤はポールポジションスタートのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)を追走。先頭に立つことはできなかったものの、2位表彰台でレースを終えることに成功した。

 2021年シーズンのレースの中でも、特に好調だったアルガルヴェGPを終えたミル。彼は最終的な2位という結果よりも、レースウィーク全体が好調だったことを嬉しく思うとしながら、こうした週末がまさに必要としていたモノだと話した。

「うん、正直この表彰台はとても嬉しいよ。でも結果には満足していない」と、ミルは言う。

「それよりもこのレースウィークにしてきたことが嬉しい。信じられないほどだった。初めからフィーリングが良くて、FP1から競争力を発揮できていた」

「バイクに良いフィーリングがあって、ベースが良いなら、色々なことが簡単になるからね」

「悪くないコンディションの中、良い状態でたくさんの周回をこなす……こうした週末こそ、僕が必要としていたモノだ」

「今週はそれができた。だからポールポジションを争える、表彰台を争えるパッケージを与えてくれたチームには感謝したい」

「今日のペッコ(バニャイヤの愛称)は単純に僕よりも速かった。彼はより効率的に乗っていて、それがペースに出ていた。僕は彼よりもミスが多かったし、彼はミスを一度もしなかった」

 ミルは今シーズン、スズキのマシン開発について他メーカーに比べて遅れをとっていると批判もしてきた。ただ2022年シーズンに向けてはスズキが懸命に作業を行っているため、期待感も見せた。

「スズキはシーズン中盤に状況をキチンと把握して、日本ですごくハードに作業を始めてくれたと思う」

「冬季テストは来年に向けてより良いベースを見つけていくためにも、普段より難しいものになるだろう」

「どうなってくるかは分からないけど、彼らが持ち込んでくる物はたいてい上手くいくと思っている。だから(最終戦後の)ヘレステストは楽しみにしている」

 
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