Moto2ライダーのディクソンがモルビデリの代役として参戦! 「”ホーム”でのデビューは特別だ」
MotoGP第12戦イギリスGPではペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリの代役としてMoto2クラスからジェイク・ディクソンが参戦することになったが、ディクソンは「オファーを断ることはできなかった」と語っている。

8月27日に開幕を迎えたMotoGP第12戦イギリスGPに、Moto2ライダーのジェイク・ディクソンがペトロナス・ヤマハSRTから参戦することとなった。
現在負傷欠場中のフランコ・モルビデリの代役としては、当初こそヤマハのテストライダーを務めるカル・クラッチローが予定されていたが、ヤマハファクトリーチームのマーベリック・ビニャーレスがチームとの関係悪化の末、シーズン途中にチームから離脱。このことにより、クラッチローがビニャーレスの穴を埋める形となった。そして、再び宙ぶらりんとなったモルビデリの代役として、ディクソンが起用されることになったのだ。
ディクソンはブリティッシュ・スーパーバイクの参戦経歴があり、今シーズンはMoto2クラスへPetronas Sprinta Racingから参戦している。ディクソンにとってMotoGPクラス参戦は初めてであり、母国グランプリでのデビューとなった。
また8月にはペトロナスが今シーズン限りでSRTのスポンサードを終了すると発表。タイトルスポンサーを失ったSRTも活動を終了することが決まった。なお2022年シーズンに関しては、現SRT代表のラズラン・ラザリらが率いる新チームと体制がサンマリノGPで発表されることが予定されている。ディクソンはその新チームのライダー候補のひとりである。
ディクソンのMoto2クラスの成績は開幕戦カタールGPでの7位を最後にトップ10入りが1回のみという厳しいシーズンを送っている。しかし今回MotoGPクラスでの代役として白羽の矢が立った。
SRTからのオファーを受けた動機を訊かれた、ディクソンは以下のように答えた。
「みんないつも自分たちの意見を持つよね。それが正しいか、間違っているかは別としてね」
「(MotoGPクラスへ参戦するのに)適切なタイミングは何時なのか? 個人的にはMoto2クラスではこれまで厳しいシーズンになっている。ただ状況が変わり、調子も取り戻してきている。現実的には、本当に良い仕事をしているから、Moto2クラスのトップ5の中で戦うことができたと思う」
「でも、もしチャンスが巡ってきたのなら、MotoGPクラスへの参戦を断ることはできない。これは素晴らしく、良いことだと思った」
「そう、だから僕はモチベーションは十分にある。これまでMotoGPバイクとは異なるにしても大きなバイクには乗ってきた。またあのパワーを体験する準備はできている」
ディクソンはヤマハのMotoGPマシンを事前にテストせず、今回のMotoGPデビューを迎えることになった。彼も今回は学びの場となるだろうと、あまり大きな期待はしていないと認めている。
「言うまででもないけど、本当に素晴らしく、MotoGPバイクを乗る機会を与えてくれたペトロナスに感謝している。そしてそれが、母国のシルバーストンならなおさらだ」
「“ホーム”でのデビューは特別だ」
「待ちきれないね。ヤマハのマシンはシルバーストンに合っているようだし、上手くいくと思う。本当に待ちきれないよ。多くのことを学習しなければならないと思うけど、準備はできている。どうなるか見てみよう」
「何日か眠れない日があった。それは興奮からだけど同時に緊張によるものでもあった」
「期待はしていない。大きな学びの場であることは確かであって、何かを期待することはできない」
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