Moto2のジャビ・ビエルヘ、次戦アラゴンGPでモルビデリ代役オファー断る。ディクソン継続起用か?
ペトロナス・ヤマハSRTはMotoGP第13戦アラゴンGPへの参加を、Moto2のジャビ・ビエルヘに打診したが、彼はこれを断ったようだ。
Xavi Vierge, Petronas Sprinta Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
現在ペトロナス・ヤマハSRTはライダーのフランコ・モルビデリが負傷欠場中のため、代役を立ててレースへと参加している。第13戦アラゴンGPではMoto2クラスのSRTから参戦中のジャビ・ビエルヘに参戦オファーを出したようだが、彼はこれを断ったことがmotorsport.comの取材により分かった。
モルビデリはサマーブレイク前に怪我をした膝の手術を受け、現在もそのリハビリが続いている。そしてレッドブルリンク2連戦ではヤマハのテストライダーであるカル・クラッチローが代役を努めていた。
第12戦イギリスGPでもそれは続く予定だった。しかしヤマハのマーベリック・ビニャーレスがチームを早期離脱したことによって、ファクトリーチームの代役も必要となり、クラッチローはファクトリーチームからの参戦へと変更された。
その結果、モルビデリの代役としてはビエルへのチームメイトであるジェイク・ディクソンが抜擢され、MotoGPクラスへデビューした。
ディクソンのデビュー戦は、レースウィークを通じて着実な進歩を示していたが、レースではタイヤの問題にも悩まされ、優勝したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)から50秒以上遅れての最下位となった。
しかしビエルへがオファーを断ったことで、ディクソンには再びMotoGPクラスへ挑戦する機会が与えられそうだ。
今回ビエルへがMotoGPクラスでの代役オファーを断った背景には、そうしたディクソンの苦戦、さらにクラッチローも型落ちのYZR-M1で苦戦していたことを考慮したようだ。
motorsport.comの調べでは、ビエルへはアラゴンGPに参加した場合、自身のキャリアにはダメージのほうが大きいだろうと考えていたということが分かっている。特に、2022年シーズンにMotoGPへとステップアップする選択肢が無いことも問題視していたようだ。
SRTは8月、2021年限りでのMotoGP、Moto2、Moto3の活動終了を発表。後継となる新チームはMotoGPクラスのみの参戦となるが、その詳細はサンマリノGPで発表される予定だ。
そしてヤマハのリン・ジャービス(マネージング・ディレクター)は、サンマリノGPからマーベリック・ビニャーレスの後任としてモルビデリを早期昇格させる予定だと認めた。さらにSRTの空いたシートには、昨年までMotoGPへ参戦していたアンドレア・ドヴィツィオーゾを起用することになると明かした。
なお、ドヴィツィオーゾが来季もSRTからMotoGPに参戦するとなった場合、そのチームメイトには現在Moto3クラス参戦中のダリン・ビンダーが、引退するバレンティーノ・ロッシの後任として飛び級で起用されると考えられている。
一方、来季以降がまだ不透明な状況にあるビエルへは、Moto2のIntact GPへ加入するか、もしくはスーパーバイク世界選手権のホンダへ加入するのではないかと見られている。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments