MotoGP Misano September testing

ヤマハ、批判集中のエンジンをついに改善? 2023年型試したクアルタラロ「結構満足している」と好評価

MotoGPはミサノ・サーキットで公式テストを開催。ヤマハは2023年向けの新型エンジンを持ち込んでいるが、ファビオ・クアルタラロは第一印象としてはポジティブだと語っている。

Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing

 MotoGPミサノ公式テストが開始され、各チームは2023年シーズン向けの新マシンなどを投入。ヤマハは新型エンジンをテストしているが、ファビオ・クアルタラロからはポジティブな評価が下されている。

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 サンマリノGP終了後、1日の休養を挟んで開始されたミサノテスト。今回、ヤマハは新型シャシーと、新型エンジンを持ち込んでいた。これらはクアルタラロ、そしてフランコ・モルビデリの両名によってテストが行なわれた。なおモルビデリは新型のカウルもテストしている。

 ヤマハの弱点のひとつにエンジンパワーの不足があると長年言われてきた。これはクアルタラロも口を酸っぱくして指摘してきたことだが、ライバルメーカーの改善もあり、なかなか状況を変えることができていない。

 ただ今回2023年向けの新エンジンをテストしたクアルタラロは、第一印象としては良いフィーリングだったと語るなど、ヤマハがエンジン開発で一定の進歩を示してきた様子だ。

「午後は2023年型エンジンの初号バージョンを試した。良いステップを踏んでいるし、僕としては結構満足している」と、クアルタラロは語った。

 さらに最高速の改善が見られたことにも、喜びを見せた。

「特に2023年のポルティマオでの開幕戦まで、まだ時間があることを考えると、ハッピーだよ」

「今のところは満足だ。午後に試したときには、初めてスピードトラップ順で下ではなく、上の方を見られたからね」

「もっと良くして欲しいとは思っているけど、最初の一歩はすごく良かった。ただ、もっと改善していく必要がある」

Franco Morbidelli

Auch eine neue Verkleidung mit anderen Winglets wurde bei Yamaha getestet

Foto: Dorna Sports

 なおモルビデリも新型エンジンには好評価を与えており、次のように述べた。

「新型エンジンの感触は良いね。低回転数では親しみのある柔らかくスムーズなままで、高回転域では、まともな速度が得られるんだ」

 そして新型シャシーについては、クアルタラロのほうがより好評価を与えている。

「新シャシーは午前中に試したけど、(新旧)両方でフレッシュなソフトタイヤを使って、ダイレクトに比較することができたんだ。新シャシーはとても上手く機能していると言えるね。でも、どっちが優れているかはまだ何とも言えないね」

「(今シーズン使うかは)様子を見る必要がある。今日はスタンダードなほうが速かったけど、好きなフィーリングなのは新しいヤツなんだ」

 一方でモルビデリは新旧両方のシャシーに長所と短所があると考えており、一概にどちらが良いかの評価は難しいと語っている。

「フレームは今までのモノとちょっと異なっている。新パーツを試すのは興味深いよね。コース上ではいくつかの部分で、今までのものよりも速かった。でもブレーキングでは、残念だけどあまり良いパフォーマンスではなかった」

 モルビデリはそう語る。

「詳細を分析していく必要がある。多分2日目も試すだろう」

 
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