マルク・マルケス、100日ぶりMotoGPマシンは「楽しむというより、苦しんだ」
MotoGPミサノ公式テストの初日走行ではレプソル・ホンダのマルク・マルケスが100日ぶりにMotoGPマシンをライディング。彼はこの復帰について「楽しみというよりも苦しんでいた」と語っている。
写真:: Repsol Media
MotoGP欠場が続いていたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が9月6日から開始されたミサノ公式テストでMotoGPマシンのライディングを再開させた。
マルケスは2020年のスペインGPで大クラッシュを喫して右腕上腕骨を骨折。3回の手術を経て2021年序盤戦から復帰していたが、状態が芳しくないこともあり、今年5月に4回目の手術を受けることを決断した。
以後はリハビリに努めてきたマルケスだったが術後約3ヵ月の9月6日に、MotoGPマシンのライディングを再開させた。
マルケスは午前中のセッションに参加すると、39周を走行。タイムは1分32秒395で、18番手となっている。なお午後のセッションには当初の予定通り参加していない。彼はMotoGPマシンへのカムバックを果たしたことを喜びつつも、レース復帰の準備がまだ整っていないと感じているようだ。
「最初の走行はあまり楽しめなかったんだけど、(セッションの)最後の方はちょっと楽しめるようになったよ」
走行を終えたマルケスは、そう語った。
「正直に言うと、今日は楽しむというよりも、苦しんでいたんだ」
「そんな感じだった。普段のプレシーズンテストですら、MotoGPバイクはとてもパワフルだから初日は苦戦するんだ。もちろんそれに合わせていけるけど、バイクは違っているんだ」
Marc Marquez, Repsol Honda Team
Photo by: Repsol Media
「今日はコースに出ていくと、皆がとても速かった。レースウィークから続いているから、別のリズムでテストを始めているんだ。それでもバイクのライディングやポジションといった、自分のやることに集中した。悪くはなかったから、明日はもう一歩を頑張りたい」
「直感に従って走ったよ。100日も経っているんだから、ライディングは直感に従うようになる。自分もどうやったかはわからないけど、ラップタイムは悪くなかった。だけどそれは一番大事な事じゃない。最重要だったのは僕の腕と体が大丈夫だったということだ」
「短時間の走行を行なっていたんだ。ロングランをするにはまだ多くの準備が必要になる。肩と腕の筋肉をこの1年半の間、変な形で使ってきたからね。今は筋肉がしっかりと機能しているけど、MotoGPバイクのトルクやパワーをホールドする準備ができていない」
早ければアラゴンGPでの復帰があるのではとも言われていたマルケス。しかし今回のテストを通し、彼はレース復帰に向けて完全な状態になるのはいつかを判断するには時期が早いと感じている。
「もし、今日僕がレースに参加したとしても、完走は不可能だ。10周はできるだろうけど、(レース距離の)27周は多すぎる」
「でも明日はもう1歩を踏み出したかどうかを理解していくことになるだろう。ライディングするのが重要な時もあるし、テスト後に体がどう反応するか理解するのも重要だ」
「こうしたカムバックのあと、痛みなども感じて遅れることもあるかもしれない。体がどう感じ、何を求めているのかを理解しなくてはならないんだ」
「骨は100%くっついていて、パーフェクトだと思う。それよりも筋肉なんだ。骨折した部分には痛みを感じないけど、肘や肩に痛みを感じるんだ」
「肘に痛みを感じるのは事実だし、特に肩の背中側に痛みもあるんだけど、でも腕自体はOKだと思う」
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