ヤマハに必要なのは”ヨーロッパの風”……クアルタラロ「ルールを気にしすぎている」。苦戦ホンダとの類似点も?
ファビオ・クアルタラロは、2022年のMotoGPを戦うライバルチームと比較して、ヤマハの運営方法は「ルールを気にしすぎている」として、苦戦が続く同じ日本メーカーのホンダとの類似点を示唆している。
写真:: Dorna
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、2022年シーズンのMotoGPでは後半戦突入後もライダーズチャンピオンシップをリードしているものの、彼を追うライバルチームと比較してヤマハは「ルールを気にしすぎている」と攻めの姿勢の重要性を強調している。
2022年のMotoGPは、かつて日本メーカーが上位を独占していたランキングが大きく変動し、ドゥカティとアプリリアが常に優勝を争う構図となった。
日本メーカー勢としては、クアルタラロが今季3勝とひとり気を吐く中、他のヤマハ勢は表彰台を獲得できず、ホンダは開幕から12戦を終えて表彰台は1回。今季限りでのMotoGP撤退が決まったスズキは2度に留まっている。
一方で、ドゥカティ勢は今季ここまで7勝をマーク。6名のライダーを表彰台に送るなど対照的な結果となっている。加えて、アレイシ・エスパルガロ擁するアプリリアは、今季初めのアルゼンチンGPで初優勝を飾ると、マーベリック・ビニャーレスと共に7回の表彰台を獲得している。
第13戦オーストリアGPを前に、現在治療のため戦線離脱しているホンダのマルク・マルケスは、ホンダはマシン開発のアプローチを”コンセプト”から変える必要があるとして、ヨーロッパのメーカーがどう取り組んでいるのかを注視する必要があるとの考えを示していた。
Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
クアルタラロは、ヤマハが苦境に立たされるホンダの状況と似ているということに同意した。しかし、フェラーリやトヨタでF1エンジン開発を率いたエンジニアのルカ・マルモリーニをヤマハがコンサルタントとして迎えるなど、チーム内には既にいくつかの変化が起きていると明かした。
ホンダを苦しめる問題はヤマハの状況と似ていると感じるかとクアルタラロに尋ねると、彼は次のように答えた。
「そう思うね。僕らはルールからかけ離れているし、少し気を使いすぎていると思うからね」
「時には少し攻める必要もあると思う。来年のマシンに関しては、新たなエンジニアも加入したこともあって、既に変化は少しずつ現れている」
「変化は小さい……まだ少しゆっくり過ぎるかもしれないけど、少なくともヨーロッパのメンタリティをちょっとは取り入れている。特にイタリアのね」
「でもこれこそが、いろいろなことに挑戦する方法になると思うんだ。役に立たないと思うこともあるかも知れないけど、思ったことを何でもトライしてみなきゃいけない。僕らは試しにやってみないとね」
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