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笹原右京、鈴鹿で悪化した振動問題はほぼ解消。対策施した富士テストで「ものすごく大きな前進」

笹原右京は、スーパーフォーミュラ鈴鹿ラウンドで顕著だった振動の問題がほとんど解決されたと語る。

Ukyo Sasahara, REALIZE KONDO RACING

Ukyo Sasahara, REALIZE KONDO RACING

写真:: JRP

 鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラ第4戦・第5戦は、波乱のレース展開となった第4戦、福住仁嶺が感動的なトヨタ移籍後初勝利を挙げた第5戦共に話題を呼んだが、その両レースでダブルリタイアに終わった笹原右京(REALIZE KONDO RACING)の惨状にも一際大きな注目が集まった。

 今シーズンからKONDO RACINGの4号車に乗る笹原は、開幕からハイブレーションの問題に悩まされており、鈴鹿戦ではそれがレースを続行できないレベルまで悪化してしまった。笹原曰く、ストレートエンドでは視界が確保できないほどの揺れがあり、レース後しばらく頭がぼーっとするような状態だったという。

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 鈴鹿戦から1ヵ月が過ぎ、6月30日(火)には富士スピードウェイで公式テストの初日が行なわれた。そこで笹原は、振動問題がほとんど解決したことを確認できたという。

「細かく自分の口から言うのは難しいですが、かなり大きな変更をたくさん施しています」

 笹原はそう話す。KONDO RACINGもmotorsport.comに対し4号車の状況についてはコメントを控えるとしており、具体的な変更箇所は明らかになっていないが、どうやらハード面でも大規模なテコ入れがあったのは確かなようだ。

 当然その一環でシャシーを変更した可能性も考えられるが、いずれにせよ鈴鹿で笹原が乗っていたモノコックは決して古いものではなかった。当該のモノコックはザック・オサリバンが乗っていた2025年シーズンに新調されたものであることがmotorsport.comの取材で分かっている。

 そして笹原と同じシャシーで昨年のレースを戦ったオサリバンに、その当時から振動の問題はあったのかと問うと、「時々バイブレーションはあったけど、ウキョウのように酷いことは一度もなかった」とのこと。「それに、自分の場合はクルマのバランスが少し不可解だったので何とも言えない」と続けた。

 また、そのオサリバンの前任ドライバーである小高一斗は、オサリバンとは違うシャシーのマシンをドライブしていたことになるが、こういった現象が「僕が乗る前」から起こっていたことをSNSで示唆していた。これらを総合するに、今回笹原を襲った振動問題は単なるハードウェアの個体差問題ではなく、様々な要因が積み重なった結果だと推察される。そういった複雑な状況を、“大規模な変更”によってリセットをかけた……という形か。

 テスト初日を終えてのフィーリングについて、笹原はこう語った。

「今日の結果からいくと、ほぼ解消したかなと。午前・午後それぞれ2時間のセッションをちゃんと走り切ることができました」

「これは今の4号車にとってかなり大きな前進です。今日、特に午後は今までで一番充実して走れたかなと思います」

「明らかに良くなったことは事実です。まずは普通に走れるようになったのが今のステップですね(笑)」

 また笹原は、振動の問題が解消されたことにより、「やっとスタートラインに足がかかった」と表現する。テスト2日目には、マシンのセットアップを煮詰める作業にも取り掛かって行きたいところだ。

「やっとクルマのセットアップなどに集中して走れるようになり始めています。今日の午後も一瞬怪しいところはあったのですが、そこも解消することができ、逆に良い発見もありました。すごくポジティブです」

「ここからセットアップを進めて、ちゃんとパフォーマンスアップすることができれば、『スタートラインに立てた』と言えるかなと思います。今はスタートラインに足がかかったかな……というくらいで(笑)。でも、ものすごく大きな前進です」

 なお笹原は、テスト初日の午前セッションをトップと1.2秒差の15番手、午後セッションを1秒差の16番手で終えている。

 

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