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スーパーフォーミュラ、もう雨のレースはほとんど見れないのか? 安全と興行の間で複雑な胸中の牧野任祐「僕たちもできるならばやりたい」

スーパーフォーミュラは2大会連続で悪天候の影響を受けた。牧野任祐は、なかなかウエットレースができない現状について、非常に難しい問題ではあるものの何かやりようがあるのではないかと語った。

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN AUTOBACS

写真:: Masahide Kamio

 スーパーフォーミュラ第3戦オートポリスは、降雨により1周のセーフティカーランのみで赤旗となり、そのままレース不成立・中止が決まった。スーパーフォーミュラではここ最近、雨の影響で満足にレースができない状況が続いている。

 昨年8月のSUGO戦こそ、複数回のセーフティカー(SC)出動により時間レースとなりながらも滞りなくレースが行なわれたのだが、同年10月の富士戦は、1戦目が14周のセーフティカーランのみでレース成立、2戦目はキャンセルとなった。そしてもてぎで行なわれた今季開幕ラウンドも、第1戦はセーフティカーランと赤旗中断が大半を占め、当初のレース距離を消化することができなかった。

 そして今回のオートポリス戦も、ちょうどセーフティカースタートが切られるタイミングで雨量が増加。1周目で赤旗が出された。そして「安全にレースをするのは不可能」との判断が下された結果、レース不成立で中止とする判断が競技団によって下された。

 モータースポーツは危険を伴うスポーツであるため、レース実施に向けては安全が最優先。その一方で、雨が本降りになってしまうとレースを行なうことがほとんどできない状況となっていることについては、観る者としてもどかしさがあるのもまた事実。ドライバーたちも非常に複雑な心境を抱えている。

 車体の構造や安全最優先のスタンスを踏まえると、今のスーパーフォーミュラではウエットレースはほとんどできないということなのか? それとも、少しでもレースができるようにやれることはあるのだろうか? この問いを牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に問いかけると、しばらく無言で考え込んだのち「難しいですね、めちゃくちゃ」と口を開いた。

「もちろん僕たちも、レースをやれる状況であればやってほしいとはもちろん思っています。ただ、レースを安全にしないといけない中で、スーパーフォーミュラやF1といった大きいフォーミュラカーはダウンフォースが多い分、水飛沫がすごく上がります」

「『下位カテゴリーであればできる』という状況はあると思いますが、スーパーフォーミュラはビッグパワーでタイヤが太いとか色々な要素がある中で、僕たちはこのSFでなかなかレースをできる状況が最近はないというのが本音です。これまでも、温まりの悪かったタイヤをヨコハマさんに元の仕様に戻してもらったりだとか、そういうこともやってもらっているんですけどね」

 そう語る牧野は、オートポリス戦の開催時期をできる限り雨の少ない時期に移動したり、開発テストを通して車両後方の水煙をおさえるようなものを導入するなど、やりようはあるのではないかとも述べた。

「今回について言えば、まず霧に関しては僕らとしてはどうすることもできません。できることとしては、オートポリス戦の開催時期を少しずらすとか。それだけでも多少変わるのかなとは思います。もちろん、(標高の高い)地形の部分もあるのでそこは本当にどうすることもできないかもしれないですが」

写真: Masahide Kamio

「(水煙の対策も)やりようはあるかもしれないですよね。クルマの中でパーツを変えるという話になるとかなり大掛かりなことになりますが、そういうことを考えてもいいんじゃないかなと」

「僕たちも、できるならばやりたいですし、今回もレースをやれそうなタイミングはあるにはありました。ただ雨量が読めない部分も多いので難しいですね」

 なおスーパーフォーミュラでは、開発テストを通してウエットタイヤの発動性・排水性向上には取り組み続けている。今季も昨年に引き続き、開発ドライバーにシリーズチャンピオン経験者の山本尚貴と国本雄資を迎え、年3回のテストが実施される予定だ。

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