スーパーフォーミュラ 第9戦・第10戦富士

ついに、ついに! 昨季王者の岩佐歩夢、今季初優勝に安堵。残り2戦は「とにかく勝つことだけを考えてやりたい」

スーパーフォーミュラ第10戦富士で今季初優勝を果たした岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)は、本当に嬉しい1勝だったと語った。

公開日時: 2026/10/11 11:30

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Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN AUTOBACS

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN AUTOBACS

写真:: Masahide Kamio

 スーパーフォーミュラの2025年王者である岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)は、今季も高いパフォーマンスを発揮してきたものの、なかなか勝利に届かないレースが続いていた。しかし富士スピードウェイで行なわれた第10戦で、ついに今季初勝利を果たした。

「込み上げてはないですね、ホッとしていただけで」

 レース後の記者会見で、表彰台では感情が込み上げてきたのではないかと聞かれ、岩佐は安堵の気持ちの方が大きかったと答えた。

「開幕戦からしばらく、スピードもあったんですが勝てなくて。走行しているうちにスピードも落ちてしまって、特に(6月の)富士テストぐらいからは単純にスピードでなかなか苦労していました」

 そうした背景もあって、今回の第9戦・第10戦も決して順調な滑り出しではなかったという。しかし土曜日から日曜日にかけて、大きくマシンを変えたことで状況が変わったという。

「富士に関しては正直僕がスーパーフォーミュラに参戦しだしてから、結果があまり出ていないサーキットの一つでもあり、今週末も最初はスピードがなく、かなり苦戦した状態でした」

「昨日(第9戦)も4位でしたけど、全然トップは見えない状況でした。昨日から今日にかけてチームのみんながチャレンジして、(マシンを)ビッグチェンジしてくれたおかげでしっかり良い方向にいきました。自分自身もそれに対してドライバーとしてできる最大限をやりきれた結果がこの優勝につながったかなと思うので、本当に嬉しい1勝ですね」

 不安を抱えていたというものの、2番グリッドからしっかり良いスタートが切れたと振り返った岩佐。ポールシッターのイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)をパスすると、その後も快調に飛ばしていたが、中盤からレースは大荒れの展開に。フラガと太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の接触でセーフティカー(SC)が出動したが、その直前にピットインしていた岩佐にとって嬉しくない展開となった。

「自分がピット入った直後にセーフティカーが出て、正直嫌でしたね」

 そう岩佐は振り返り、早めにピットインする戦略でポジションを上げてきた松下信治(DELiGHTWORKS RACING)を警戒していたと明かした。

 25周目のSCリスタートでは、松下に完璧にタイミングを合わせられ、ターン1へは横並びで進入。なんとかポジションを守ると、その直後に山下健太(KCMG)と坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)の接触で再びSC出動に。その後のリスタートでは完璧に決め、優勝に大きく近づいた。

「自分はまだタイヤを温められていない状態で、真後ろについた松下選手は若干早くピットに入っていたので、自分よりタイヤに熱が入っている状態だとわかっていました。リスタートがちょっと不安だなって思ってたら、案の定最終コーナーからピタッとつかれてしまいました」

「その反省を踏まえて、最後のSCリスタートは本当に自分の中でしっかりとアジャストしました」

「本音を言うと自分たちは基本的にSCリスタートとか、タイヤに熱が入ってない時のグリップに関しては、苦労している部分が正直あります。ただ、コース上にいる限り自分が何とかするしかないので、もう自分ができることに集中して、ベストなリスタートということにフォーカスした結果、しっかりとうまくやれたんで良かったなと思います」

 今回の結果、岩佐はランキング2番手に再浮上。依然としてポイントリーダーの太田とのポイント差は32.5点と大差がついている状態ではあるが、岩佐は最終ラウンドの鈴鹿では2レースともにポール・トゥ・ウィンを目指すと意気込んだ。

「よくよく振り返ってみれば、まだまだ自分たちができることっていうのはあると思います。特に終盤の松下選手と(TEAM IMPULのザック)オサリバン選手のペースは、ミラーで見ている限りかなり良さそうだったので、そこも含めてまだ何ができるかっていうのはしっかりと見ていかないといけないし、それが最終戦につながると思います。最終戦もとにかく勝つことだけを考えてやりたいと思います」

「2戦連続ポール・トゥ・ウィンということだけしか考えていないです。正直チャンピオンシップに関しては、最終戦に権利があるとはいえ大差があってポイントを考えるような状況でもないので、とにかく勝つことだけを考えてやりたいと思います」

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