名門インパルがSFで2年ぶり入賞。1台体制でチームの期待一身に受けるオサリバン「全員が僕のために動いてくれるから、結果が出るとより嬉しい」
今季1台体制のTEAM IMPULから参戦するザック・オサリバンは、第2戦もてぎでチームに2年ぶりの入賞をもたらした。彼はチームのリソースが全て自分に集中する環境や、星野一樹監督のスタイルも気に入っているようだ。
写真:: Masahide Kamio
モビリティリゾートもてぎで行なわれたスーパーフォーミュラ第2戦で、ザック・オサリバンは6位入賞。これはTEAM IMPULにとって、2年ぶりのポイント獲得となった。
TEAM IMPULは昨年大苦戦のシーズンを送り、まさかのノーポイントに終わった。今季に向けては2台体制から1台体制に縮小。かつては複数チームを運営して4台体制を敷いたこともあった名門は、イギリスの新鋭オサリバンに再建を託した。
今季新加入のオサリバンは、テストから好調。もてぎでの開幕ラウンドでは、第1戦こそ不運なアクシデントでリタイアとなったが、第2戦では予選Q2に進出して10番グリッドを手にすると、決勝では1周目に7番手まで浮上。11周目という早めのタイミングでピットに入る戦略で3台をアンダーカットすることに成功した。
これでオサリバンは事実上の4番手となり、前に立ちはだかった大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)を交わせば表彰台も見える展開だった。しかしペースの上がらない大湯を抜きあぐね、最後の10周はタイムをロスする形に。それによってレース終盤までピットインを引っ張った福住仁嶺(NTT docomo business ROOKIE)とルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)にオーバーカットを許し、6位でのフィニッシュとなった。
レースを振り返ったオサリバンは、大湯のペースに付き合ってしまったことで2台にオーバーカットされたことは残念だとしつつも、レースペースには満足していると語った。
「レースペースは本当に良かった。スタートも決まって早めにピットに入って、良いペースで走れた。表彰台も狙えそうだった」
「残念なことに大湯に捕まってしまい、その時にはもうOTS(オーバーテイクシステム)が残っていなかった。それで2台にオーバーカットされてしまったのは残念だけど、ペースには満足しているし、次のオートポリスが楽しみだ」
ライバルよりもかなりペースが落ちていた大湯は、その原因がタイヤの摩耗ではなく、何かが「壊れていった」ことによるものだと説明していた。ただ追いかけるオサリバンとしては、大湯がわざとペースを落としているように感じていたようだ。
写真: JRP
「あれは彼のグリップ状態を完全に反映したものではなかったと思う」
「彼は何度もディフェンスをしようとして、意図的にエイペックスを遅く走っていた。ポジションを守るためだから、そうするのは分かるけどね。でもそのせいで1周2秒もロスをして、ニレイとルークにオーバーカットされてしまったのが問題だった」
それでもIMPULにとっては、2024年第4戦富士で国本雄資が6位、平良響が9位に入って以来の入賞。星野一樹監督も開幕前から、欧州のジュニアフォーミュラで実績を残してきたオサリバンの資質を高く評価していたが、オサリバンとしても1台体制の中でチームの期待に応えることにやりがいを感じているといい、ガレージ内の雰囲気は良さそうだ。
「彼らはここ数シーズン厳しい状況が続いていたから、ポイントをとれて嬉しい。それに今は1台体制で、みんなが僕のために動いてくれるから、結果が出せるとより嬉しいんだ」
「ホシノサンともうまくいっている。彼のレーススタイルはすごくアグレッシブで、典型的な日本人とは少し違うかもしれない。彼はヨーロッパ的なところもあって、そこも気に入っている」
「まだ始まったばかりだし、6位に入ったに過ぎないけど、僕たちの可能性を示す良い兆候だ。もてぎはあまり得意ではないけど、それでもレースペースが良くて決勝でポジションを上げられるのは大きい」
今は予選が課題としながらも、トップ10のグリッドに入ることができれば上位に食い込める自信があるというオサリバン。本人のコメント通り、IMPULのポテンシャルの一端が見られたレースと言えた。
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