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野尻智紀、連覇目前でまさかの16番手発進。マシンバランスに一貫性欠くも、チームは修正に自信?|スーパーフォーミュラ最終戦

スーパーフォーミュラ2連覇が懸かった最終ラウンド鈴鹿の専有走行で16番手に終わった野尻智紀。アタックラップではミスがあった訳ではなく、マシンバランスにかなり苦しんでいるようだ。

Tomoki Nojiri, TEAM MUGEN

写真:: Masahide Kamio

 2022年スーパーフォーミュラの最終ラウンドが鈴鹿サーキットで開幕した。29日に行なわれる第9戦、30日に行なわれる第10戦を前にした段階では、野尻智紀(TEAM MUGEN)、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、平川亮(carenex TEAM IMPUL)の3名にタイトルの可能性が残されているが、ライバルに対して30ポイント以上という大きなマージンを築いている野尻は28日の専有走行で16番手タイムに終わった。

 今季はここまで全戦で4位以上と抜群の安定感を見せている野尻は、走り出しの練習走行でも一度もトップ10から外れたことがなかった。それだけに今回の結果は驚きをもって迎えられた。専有走行を3番手で終えたフェネストラズも「彼は間違いなくミスか何かがあったはずだ。彼がこんなに後ろに下がることは今季ここまでなかったからね。明日の予選もこんな順位だったらビックリだよ」と驚きを隠せない。

 しかし、野尻がセッション終盤にベストタイムを記録したラップのオンボードを確認しても、ミスらしいミスは見当たらなかった。ステアリング修正もそれほど多くなく、アンダーステアのマシンを無理やり曲げようとしているようにも見受けられなかった。

 ただ野尻曰く、車体がロール(左右に傾斜)することで、無理して曲げようにも曲がらない状態なのだという。

「結果の通り、すごく調子悪いです」

 野尻はそう語る。

「無理して曲げられない状態です。勝手にロールが増えていて、車全体で空力(ダウンフォース)を得られていません」

「(鈴鹿で行なわれた第3戦から)セットアップを変更したのが悪かったのかもしれません。全然違う方向性ではありませんが、車高の下がり方やロールレートが第3戦の時とは変わってしまっています」

 施したセットアップ変更はかなり軽微なものだというが、それにもかかわらずネガティブな方向に大きな変化が出てしまったことに、野尻とチームは困惑気味だ。

「コンセプトは、第3戦で良かったものを引き継いで、悪かったものを直すというものです。セクター3を速くできるように、ほんの少しアレンジした程度でした。その後(前回と)ニアリーイコールくらいまでセットアップを直しましたが、効果は出ませんでした」

 そう説明するのは、野尻を担当する一瀬俊浩エンジニアだ。彼は苦笑いを浮かべながら、次のようにも話した。

「コーナー進入時がオーバーステアで、中間ではアンダーステア、出口ではオーバーステアになっています。シーズン序盤は野尻さんも自信を持って攻められていましたが、そこが崩れ始めていて……それが何から来ているかは分かっていないですね」

 野尻陣営が苦しい状況に追いやられているのは間違いなさそうだが、インタビューに答える野尻や一瀬エンジニアからは、焦燥感やどんよりとした空気感といったものが感じられなかった。

 ただ野尻は、実際には焦りを感じる部分もあると語り、これまでのレースで見せてきた土壇場での“修正力”は自信にしたくないとあくまで危機感を崩さない。

「けっこう焦ってますよ。フリー走行でもいつもしないようなミスをしていましたし。(落ち着いているように見えるのは)調子が悪過ぎたんで(笑)」

「(ここまでの修正力は)自信にはしたくないですよ。走り出しでうまく合わせられないのはマイナスです。修正できているのは良いことですが、それがたまたまという可能性はゼロではないですから。今日中に精査しないといけません」

 一方で、一瀬エンジニアは自信を覗かせる。

「僕たちのチームは(苦戦しても)お通夜のような空気にはなりません」

「こうしている間にも、バックヤードでエンジニア達がデータを解析してくれているので、夜には良い情報が入ってきて、明日にフィードバックをして修正する自信はあります」

「『今週はもう終わりだ』という雰囲気になっちゃうと良くありませんし、セットアップを外すことは誰にでもあるので、振り返りをして直せればと思います」

 なお、明日29日(土)には第9戦の予選と決勝が行なわれるが、野尻は決勝で2位以上に入れば、ライバルの結果に関係なく最終戦(第10戦)を残しての自力タイトルが確定。逆に野尻が第9戦で無得点に終わった場合でも、フェネストラズと平川が上位入賞を逃せば野尻にタイトルが転がり込む計算だ。

 
 
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