スーパーフォーミュラ 鈴鹿公式テスト
ロバンペラ、SF合同テストは最下位24番手。課題はラリーにない“高速域での強烈グリップ”「その感覚に慣れる必要がある」
カッレ・ロバンペラは、高速コーナーでタイヤが強烈にグリップするという感覚はラリーで経験したことがないため、そこが最も適応の必要な点だと語る。
戎井健一郎
公開日時: 2026/02/28 8:22
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写真:: JRP
今季ラリーからサーキットレースに転向し、スーパーフォーミュラに参戦するカッレ・ロバンペラ(KCMG)。先日鈴鹿サーキットで行なわれた合同テストは、開幕前にスーパーフォーミュラ車両SF23を走らせられる最後の機会となったが、習熟の時間が十分にとれたとは言い難い。
ロバンペラにとっては、昨年12月の鈴鹿合同テストがSF23初ドライブ。ここでは3日間にわたって走行する予定だったが、最初のセッションを走ったところでめまいの症状が出たことでわずか半日でドクターストップ。その時点で全開走行は一度もしておらず、トップの7秒落ちタイムで鈴鹿を後にした。
そして今回の開幕前テストは2日間の日程だったが、初日は悪天候にトラブルも重なって満足な走行ができなかった。2日目は好天に恵まれたことで、ロバンペラも50周近くを走破。午前はトップと3.4秒落ちの1分40秒058、午後はトップと2.4秒落ちの1分38秒712と順調にタイムを上げたが、両セッションとも24台中最下位に終わった。
20代前半でWRC(世界ラリー選手権)で2度のチャンピオンに輝いた天才とはいえ、フォーミュラカーでの経験は誰よりも少ないロバンペラ。頼みの綱であった合同テストも、体調不良、トラブル、天候不良など様々な要因が重なり走行時間が制限されたため、下位のタイムになるのも無理はない。
Kalle Rovanpera, KCMG
写真: Masahide Kamio
2日目午前のセッションを終えて取材に応えたロバンペラに、現状の課題は走行距離の不足だけでなく、考え方の切り替えなどにもあるのかと問うと、彼は次のように語った。
「特に高速コーナーのマインドセットだと思う。このコースは高速コーナーが多いからね」
「言うまでもなく、こんなにグリップがあってハイスピードなマシンに乗るのは初めてだ。車体の空力とタイヤが組み合わさって大きなグリップが生み出されている。その感覚に慣れて、どうやって最大限のスピードを引き出せるかを見つける必要がある」
ただその一方で、高速コーナーに対して恐怖心を抱いているわけではないとロバンペラは言う。
「このマシンは高速でも安定しているので、感覚的に怖いということはない。というよりも、慣れてマシンを信頼できるようにならないといけないということだ。これほどのグリップは経験がないから、その感覚に慣れる必要がある」
逆に低速・中速のコーナーに関してはそれほど苦手意識がない様子。開幕戦の舞台はモビリティリゾートもてぎだが、ここはストップ&ゴーのレイアウトであり、鈴鹿のように空力を活かして高速で旋回するコーナーは少ない。そのため、ロバンペラにとってはより戦いやすいコースになるかもしれない。
「僕が経験のあるサーキットは今のところここ(鈴鹿)だけで、ここは最もハイスピードでトリッキーだ。もう少し低速でメカニカルグリップを使うようなコースの方が馴染みがあるというか、より自然な走りができると思う」
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