SF2戦目で初ポールのアレジ、強気のアタックが奏功「少しリスクを背負ってでも攻めようと思った」

スーパーフォーミュラ第3戦オートポリスでポールポジションを獲得したジュリアーノ・アレジは、雨脚強まるコンディションの中、リスク承知で攻めたことがこの結果に繋がったようだ。

SF2戦目で初ポールのアレジ、強気のアタックが奏功「少しリスクを背負ってでも攻めようと思った」

 今シーズンのスーパーフォーミュラ(SF)では、公式予選で野尻智紀(MUGEN)や大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、福住仁嶺&笹原右京らがトップ3を独占し、決勝でも野尻が2連勝を飾るなど、HONDA/M-TEC HR-417Eエンジンを使用するドライバーが見事なパフォーマンスを見せてきた。これを受けて開催されたシリーズ第3戦のオートポリス・ラウンドではジュリアーノ・アレジ&宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)と、TOYOTA/TRD 01Fを使用するルーキー3人が公式予選のトップ3を独占した。

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 ポールを奪ったアレジは、世界耐久選手権(WEC)に参戦する中嶋一貴のピンチヒッターとしての参戦で、本来の“職場”であるスーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)とのダブルエントリーだが、何せオートポリスでの走行は今回が初めてとあって、ポール獲得のファーストインプレッションを尋ねられると開口一番「難しかった」とコメントした。しかしその一方で「朝起きた時から、今日はモチベーションも高く、行けるんじゃないか(=ポールを獲得できるんじゃないか)と思った」とも。

 実はSFLでは木曜日から走行があり、この日もSFのフリー走行から公式予選までのインターバルにSFLでの走行もあって「(SFLで)走行しながらコース上を川が流れている位置を確認していた」という。そこまでコース上での「危ない箇所(アレジ)」を確認していたけれど、公式予選ではリスク覚悟のアタックを見せることになった。

 実は彼がベストタイムをマークしたのは、3回目の赤旗中断からセッションがリスタートしてから。それまでよりも少し雨脚が強くなっていて、コンディションとしてはベストではなかったのだが「この時は少しリスクを背負ってもアタックして行こうと思った」と振り返ったアレジ。ベストタイムをマークした周回では「第3セクターで、それまで走っていなかったラインをトライしました」と強気な一面を覗かせた。

 しかしあくまでもルーキーであり、オートポリスには初見参で「SFLでの走行でヒントを得てSFに活かしてきましたが、反対にSFで得たヒントがSFLに活かせたところもありました」とし、ともかく「マイレージを重ねて行かなければ」と結んだ。

 ちなみに、4回目の赤旗中断からセッションがリスタートした際、他のほとんどのドライバーがピットで待機していた際にもピットアウトしていたが、これも「出来るだけマイレージを稼ごうということで走りました」とのこと。2015年にフランスF4で獲得して以来、実に6年ぶりのポール獲得となったが、「GP3でも、ポールを獲れそうでも最後に逆転されることも多かった」と振り返り「これまでの経験を全てまとめたような結果。苦戦してきたご褒美じゃないか」と結んだ。取材記者から父親のジャン・アレジさんに連絡したかと聞かれると「走行が終わってからは体重測定があり、エンジニアと少しだけ話をした後は、この会見場に来たのでまだ報告はしていないんだ」と少しだけはにかんでいた。

 ここまでの2戦ではHONDA/M-TEC HR-417Eエンジンを使用するドライバーが見事なパフォーマンスを見せてきたが、今回はTOYOTA/TRD 01Fを使用するルーキー3人が公式予選のトップ3を独占したことで、噂されていたように、気温が高くなってきたことで形成が逆転したのか? との問いに2番手グリッドを獲得した宮田は「今回は雨のコンディションだったから、(TOYOTA/TRD 01FエンジンがHONDA/M-TEC HR-417Eエンジンを)逆転したのかどうかは不透明」とし、エンジンのパフォーマンスよりも「シャシーのメカニカルグリップをいかに引き出せたか、の方が重要だったしピット位置の有利不利もあったと思う」と分析した。

 確かにセッションが始まってコースインする際には1コーナーに近いピットの方に優先権がありクリアラップをとれるようにマネージメントし易いポイントも見逃せない。実際に1コーナーに最も近いピットはKuo VANTELIN TEAM TOM'Sが使用し、その隣にはP.MU/CERUMO・INGINGが陣取っていた。3番手グリッドを得た阪口も「ここまでの2戦は涼しくて苦戦していました。今回(予選で)上位を独占しましたがドライコンディションでも同じ結果になったかは分からない」とし、「これを真に受けず、明日のレースも頑張って走ります」と結んだ。

 

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