母校の子供たちが見守る中、2年ぶり勝利の山本尚貴「諦めないことがどれほど重要か見せられた」【SF第7戦もてぎ:決勝会見】

モビリティリゾートもてぎで行なわれたスーパーフォーミュラ第7戦の決勝レース。会見で語られたトップ3ドライバーと優勝監督のコメントを紹介。

母校の子供たちが見守る中、2年ぶり勝利の山本尚貴「諦めないことがどれほど重要か見せられた」【SF第7戦もてぎ:決勝会見】
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 モビリティリゾートもてぎで行なわれたスーパーフォーミュラ第7戦では、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が約2年ぶりとなる勝利を飾った。以下は決勝後の記者会見での、トップ3ドライバーと優勝監督のコメントだ。


中嶋悟監督(TCS NAKAJIMA RACING)

「うちは今シーズン前半本当に酷かったですが、『もう一回原点に戻ろう』という話をエンジニアにして、SUGOあたりから速さは取り戻すことはできていたので、このあたりで良いところを見せたいという話をしていました。今日は山本の頑張りはもちろん、天候などに関しても我々にお恵みがあったのかなと思います」

「(ーーレース中、緊張していた瞬間は)ずっと(笑)。特にサッシャ選手が迫った時です。ただ(山本は)オーバーテイクシステムも使っていないし、百戦錬磨だし何とかしてくれるだろうと思っていました。セーフティカーが出た時はもっとドキドキしましたが、(リスタートして)1周したら差が離れたので良かったです」

「(ーー感極まる瞬間はあったか)僕はないんですよ昔から(笑)。明日のことしか考えていないので、浸ったりはしていません。でも彼は栃木で勝つのは初めてだよね? そういう意味では泣いても良いよ(笑)」

優勝:山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)

「嬉しいの一言です。今日のレースは(開始直前に)雨になったので、どのチームも完全なウェットセットアップにはできていなかった訳で、誰にも絶対的なアドバンテージはなかったと思うので、こうなったら出たとこ勝負でドライバーの頑張り次第だと思い、失敗しないことを心がけていました。スタートもセーフティカースタートになりリスクが回避されました。後続がいつプッシュしてきてもいいようにセーブしていましたが、後ろが近付いてきた時には正直余力は残っていませんでした。ただできるだけマネジメントして、勝つために走っていました」

Naoki Yamamoto, TCS NAKAJIMA RACING

Naoki Yamamoto, TCS NAKAJIMA RACING

Photo by: Masahide Kamio

「ここまでうまくいかないレースが続いていました。努力していたことはこれまでと変わらないのですが、勝つときはこうやってぽんぽんと勝てるというのは改めて不思議だと思うし、腐らず頑張っていて良かったです。そういう環境を用意してくれたチームとHRCに感謝です」

「(ーー今大会に招待した母校、作新学院の児童にメッセージ)生徒さんの前では、努力をし続けて諦めなければ必ず良いチャンスがあるとカッコつけたことを言った手前、プレッシャーもありましたが、形にできて良かったです。努力をすればみんな夢が叶うわけではありませんが、腐らないで諦めないことがどれほど重要かを見せられることができたかと思います。生徒さんには夢や目標に向かって頑張って欲しいと思います」

「(ーーレース中に最も難しかった瞬間は)途中ドライアップしてタイヤの内圧が上がってきて、ペースを上げるのが難しくなっていました。雨が降るかセーフティカーが入ってくれと思っていたところに、セーフティカーが出てなおかつ雨量もかなり増えました。勝てる時ってこういう風に全ての風向きが良くなるんだなと。だから一番キツかったのは、セーフティカーが出る直前ですね」

2位:サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)

「2番手からスタートしてどうにか2位に入れて、素晴らしいレースになった。レース全体で言えば大きなアクションはなかったけど、10周目にはターン9でロックアップして芝に乗ってしまい3秒くらいロスした。もう少しでグラベルだったからラッキーだったね(笑)。ただバイザーから水が入ってきて、ナオキに近付いた時に何も見えなかったのは残念だった。話を聞いたら、平川も同じ問題が起きていたようだ。そんな中でも落ち着いてレースをしようとしていて、コースに留まってポイントを獲ることを目指していた。

「セーフティカーからのリスタート後もプッシュしていたが、リスクを取らないようにした。昨日と前戦が大変だっただけに、チームのためにも2位で終えられたことを嬉しく思っている」

3位:野尻智紀(TEAM MUGEN)

「優勝できなかったことには悔しさもあります。ただ、チャンピオンシップという点では連続で表彰台を獲れていますし、周りに対してのプレッシャーを大きくすることができたかと思います。リスクを負うことと、ダメージを最小限にすることとのバランスが取れたと思っています。明日に繋がるレースができたと思うので、明日は天候がどうなるか分かりませんが、最大限の準備をしたいです」

 
 
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