TEAM MUGENが完璧なワンツー。野尻の2連覇&ダブルタイトルを手中に|スーパーフォーミュラ第9戦
スーパーフォーミュラ第9戦鈴鹿の決勝レースでは、笹原右京が優勝。野尻智紀が2位に入り、最終戦を待たずして2年連続のタイトルを確定させた。
2022年スーパーフォーミュラ第9戦の決勝レースが10月29日(土)、鈴鹿サーキットにて開催された。31周の優勝レースを制したのは、笹原右京(TEAM MUGEN)だった。
今季のスーパーフォーミュラも、いよいよ最終ラウンドに突入した。今週末を迎えた段階で、タイトル候補は野尻智紀(TEAM MUGEN)、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、平川亮(carenex TEAM IMPUL)の3名に絞られていたが、第9戦の予選で野尻がポールポジションを獲得。ランキング2番手のフェネストラズとのポイント差を35に広げた。
これにより野尻は決勝3位なら、第10戦(最終戦)を待たずして自力で王座確定。また、17番グリッドのフェネストラズ、11番グリッドの平川がいずれも2位以内に入れなかった場合は、例え野尻が無得点でもタイトル争いに決着がつく、そんな状況だった。
レースは14時30分よりスタートし、ポールの野尻が順調にホールショットを奪った。2番グリッドの宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)のスタートが遅れたため、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が2番手、笹原が3番手に浮上した。
笹原は序盤からペースが良く、4周目の1コーナーで大湯を攻略。TEAM MUGENがワンツー体制を構築した。コース上ではこの2台だけが1分41秒台のラップタイムを刻んでおり、大湯以下後続をみるみるうちに突き離していく展開となった。
笹原は野尻との差も縮め、10周目には2台がテールトゥノーズになろうかというギャップとなったが、ピットウインドウがオープンとなったこのタイミングで笹原がピットへ。翌周に野尻もピットインし、笹原の前でピットアウトすることに成功したが、タイヤが温まっている笹原は12周目のヘアピンで野尻をオーバーテイクし、事実上の首位に立った。
宮田を先頭に約半数のドライバーがルーティンのタイヤ交換をレース後半に遅らせる中、笹原はトラフィックをかき分けながら安定したペースで周回。野尻とのマージンも4秒前後に保っていた。
トップの宮田は残り6周まで引っ張ってピットに入った。表彰台フィニッシュも狙えるペースでマージンを稼いできた宮田だったが、タイヤ交換でタイムロス。笹原、野尻、大湯、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、佐藤蓮(TEAM GOH)の後ろでの合流となった。
平川が残り4周でピットインしたことで、これで笹原が名実共にトップに。2番手には野尻が続き、3番手には残り3周の1コーナーで大湯をオーバーテイクした佐藤が上がってきた。
笹原は最終的に野尻に12秒の差をつけてトップチェッカー。今季2勝目を挙げた。そして2位には野尻。これでTEAM MUGENのワンツーフィニッシュとなり、野尻はトップフォーミュラでは松田次生(2007〜2008年)以来となる連覇を文句なしで達成しただけでなく、TEAM MUGENもチームタイトルを確定させた。
3位に入ったのは佐藤。20周目にタイヤを交換した後、フレッシュタイヤでライバルを続々とオーバーテイクして初の表彰台を獲得した。タイトルの行方が決定した今、第10戦は佐藤(25点)と三宅淳詞(TEAM GOH/18点)によるルーキー・オブ・ザ・イヤー争いにも注目だ。
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