スーパーフォーミュラ 鈴鹿公式テスト

これが“一瀬マジック”か。昨年最下位のスリーボンド三宅がチャンピオンエンジニア迎えテスト2番手3番手「普通のレーシングカーにはなった」

スーパーフォーミュラの開幕前テストで初日から速さを見せ、周囲を驚かせているThreeBond Racingと三宅淳詞。今回がチームでの初仕事となった一瀬俊浩エンジニアは、昨年大苦戦したチームのマシンが一定のパフォーマンスを出せていることに満足感を示した。

戎井健一郎

編集: 2025/02/18 11:52

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Atsushi Miyake, ThreeBond Racing

Atsushi Miyake, ThreeBond Racing

写真:: Masahide Kamio

 こんなことが起こるのか。鈴鹿サーキットにいる者たちは度肝を抜かれた。スーパーフォーミュラの公式テスト初日、昨年ノーポイントで大苦戦したThreeBond Racingの三宅淳詞が、午前2番手、午後3番手のタイムを叩き出したのだ。控えめに言って、昨年には考えられなかった光景だ。

 その躍進にほぼ間違いなく寄与していると言えるのが、今季新加入の一瀬俊浩エンジニア。TEAM MUGENで野尻智紀と共に2度のチャンピオンに輝いた実績あるエンジニアが、最下位チームの立て直しを託されたが、その成果はテスト初日から目に見える形で表れた。

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 確かに、午前セッションは終了間際の赤旗でアタックできないマシンが多かったことなどは差し引いて考えるべきであり、テストであることからもこの順位を額面通り受け取るのは禁物だ。一瀬エンジニアも「あまり順位がどうこうとは思っていません」と話すが、昨年までほとんどのセッションでタイムシートの下段を陣取っていた三宅のマシンのベースパフォーマンスが上がっているのは確かだろう。

左から塚越広大監督、一瀬エンジニア、三宅

左から塚越広大監督、一瀬エンジニア、三宅

写真: Masahide Kamio

 ドライバーの三宅も、かつてないほどのグリップ感に驚いた様子。「ダウンフォース(によるエアログリップ)とメカニカルグリップの両立が難しいと思うんですけど、今回はそこのバランスが良い形で進められているのかな」と話した。元々その速さを買われているドライバーだけに、実力を存分に発揮できている達成感からか表情も明るかった。

 これについて一瀬エンジニアは「一番大きいのはセットアップの考え方だと思います」と言う。例えば、現在はダンパーが共通化され、サードエレメントもダンパー機能を持たないスライダーと呼ばれる簡素化されたものとなっているが、そういったダンパー類をどのように使うかは非常に重要だと語る。

 また、「クルマの個体的にも、メカニックの組み立て的にも全然問題ないレベルにあるかなと思います。セットアップに対して反応しない時があると聞いていたのですが、今日やったことに対しては良くも悪くも反応していました」とのことで、ベースとしても申し分ない様子。まだまだ改善点はあるとしつつも、「一定水準には達して、普通のレーシングカーにはなったかなと思います」と手応えを語った。

 とはいえ一瀬エンジニアも浮かれているわけではなく、今季は確実に予選Q1を突破し、ゆくゆくはトップ3に食い込むことを目標にしていく。車両ワンメイクのスーパーフォーミュラにおけるエンジニアリング力の重要度がさらにフォーカスされる形となったが、一瀬エンジニアは「エンジニアが結果を左右するということを証明するチャンスだと思っています。この業界に入ってきてくれる人が増えて欲しいので、それを証明すべく、早く優勝出来るように頑張っていきたいです」と力強く語った。

 

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