スーパーフォーミュラ 第3戦:オートポリス

立川監督が振り返る、開幕ラウンドの“大湯劇場”。フロア損傷でペースダウン……10周目ピットの判断も「コントロールできなかった僕の責任」

SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGINGの立川祐路監督が、一時トップに立ちながらも苦しみ5位に終わった大湯都史樹の第2戦を振り返った。

戎井健一郎

公開日時: 2026/04/27 8:43

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Toshiki Oyu, SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING

写真:: JRP

 スーパーフォーミュラ第3戦オートポリスの予選日では、チーム監督らによる会見が実施。その会見に出席したSANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGINGの立川祐路監督が、第2戦もてぎの大湯都史樹のレースについて語った。

 大湯は第2戦の予選で2番グリッドを獲得。決勝ではオープニングラップでポールシッターの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を交わしてトップに立った。6年ぶりの勝利を目指して順調に見えた大湯だったが、10周目と早いタイミングでピットに入ってからはレースペースに苦しみ、防戦一方の展開を強いられて5位に終わった。

 巧みなディフェンスでトレイン状態で連なっていたライバルを抑え切って見せた大湯だが、そのペースは不自然なほどに落ちていた。その結果、ピットストップを遅らせていた数台のマシンにオーバーカットを許し、その恩恵を受けたルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)が21番手スタートから大湯の前である4位へのジャンプアップを成功させた。

 このペースダウンについて大湯は、レース中に「何とまでは言えないけど、壊れていっていました」と明かしていたが、立川監督は車高が下がり過ぎたことで大湯のマシンのフロアにダメージが及んでいたことを明かした。

「想定よりも下を擦る状況で、レースの早い段階でフロアに穴が空いてしまったことによってペースダウンしました。セットアップのミス……というか、思ったよりも車高が低くなり過ぎてフロアにダメージがありました」

 大湯としても、パフォーマンスアップのため、課題解決の策のひとつとしてこのようなセットアップを施したようだが、TGM Grand Prixに所属していた2023年のSUGO戦でもポールスタートながらフロアのダメージでレースを終えたことがある。立川監督は、大湯のセットアップの好みとして車高を下げる傾向にあることを認めつつも、「そこは大湯だけの問題ではなく、持たない状態(車高)で走らせてしまった、無理なものは無理だと管理できなかったチームの責任かなと思います」と述べた。

 そして大湯のレースでもうひとつ話題となったのが、ピットウインドウの最小周回である10周目のピットイン。ライバルの出方をうかがえるトップを走っていながら、先んじてピットに入ることでステイアウトしている下位集団のトラフィックに追いついてしまうというリスクを負った理由について、大湯は様々な要因があると説明していた。ただこれはチーム内の総意ではなかったようで、少なくとも立川監督は違った意見を持っているようだった。

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 立川監督は、基本的に戦略判断はドライバーとエンジニアに委ねているとしつつも、監督という立場としてチームのレースをコントロールできなかった責任があると語った。

「基本的にうちのチームのスタンスとしては、2台を自由に戦わせていまして、戦略のことにあまり口を出さないというか、各号車のドライバーとエンジニアが決めるというスタンスでやっていました」

「ただこの間のレースに関しては、チームとして考えればもう少しやりようがあったなと。それ次第では2台のうちどちらかが勝てる可能性があったと僕は思ったので、きちんとチームの未来をコントロールできなかった僕の責任だと思います」

 大湯は決勝で苦しんだ一方、阪口晴南は同レースで2位に入るなど復調傾向のCERUMO・INGING。第3戦オートポリスでは阪口が5番グリッド、大湯が11番グリッドから決勝に臨んだが、悪天候によりわずか1周しか走れず、レースは不成立に終わった。

 

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