ジュリアーノ・アレジ、スーパーフォーミュラ初戦で9位入賞「山本を抜きたかったけど、良い学習ができた」
スーパーフォーミュラでの初戦を迎えたジュリアーノ・アレジは、決勝レースで終始安定した走りを披露。山本尚貴とバトルをするなど見せ場も作り、9位入賞を果たした。
2021年のスーパーフォーミュラ第2戦で、同カテゴリーのデビューを迎えたジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)。テストではSF19を走らせた経験を持つアレジだが、実戦は初。にも関わらず予選ではQ3に進出し、決勝でもバトルを繰り広げ、9位入賞を果たした。
「スタートは良くなかった。全てのことが一瞬で起きたので、少し驚いてしまったんだ。クラッチにも少し問題があったから、それも影響したんだ」
アレジはそうレース後に語った。
トムス勢は、他車が早々にピットストップする中でステイアウトを選択。その間にセーフティカーが出動し、アレジはチームメイトの宮田莉朋と共にダブルストップを行なった。これが功を奏してポジションを上げると、レース後半には初戦とは思えないバトルを繰り広げた。
「その後、セーフティカーが出たタイミングは、運が良かった。戦略には役立った。ただ、OTS(オーバーテイクシステム)については、もう少し学ぶ必要がある。最後に少し使い残してしまったからね。でも、初戦としては悪くなかった」
「今後は、自分の道を築き上げていく必要がある。このレースは、僕が慣れてきたモノとはとても異なっているからだ。予選にはかなり満足している。もちろん、改善の余地があることはわかっているけどね。レースは……悪い初戦じゃなかった。まあまあかな」
アレジは今週末、スーパーフォーミュラだけでなく、併催のスーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)にもダブルエントリー。合計4レースを走った。肉体的な疲れはないかと全てのレースが終わった後に尋ねると、彼は次のように語った。
「そんなに問題はないよ。まだ別のレースがあるという時には、あまり考えすぎないようにして、ただレースに挑むだけだ。でもそれが終わって、エンジンを切ると……エネルギーを使い果たし、全てがダウンするのを感じるだろうね。『長くて大変な1日だった』と思うものだ」
なおレース終盤には、昨年王者の山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)を攻め立てたアレジ。オーバーテイクは叶わなかったが、このバトルから多くのことを学ぶことができたと語る。
「僕は2コーナーで彼を捉えた。このマシンは非常に大きなダウンフォースがあるから、接近するのはとても難しい。しかも彼(山本)はOTSを非常にうまく使って、僕が攻撃するためにそれを使う度、彼は防御のために使うんだ。タイヤもとてもうまく使っていた」
「彼の後ろを走っていると、彼がとても頭が良く、多くの経験を持っているということが分かった。彼を抜こうとしたけど、彼は模範とすべきドライバーだから、大いに学ぶことができた。もちろん彼を抜きたかったけど、今回は9番手を手に、次回何ができるかを楽しみにしている」
またスーパーフォーミュラに乗れるチャンスがあるかと尋ねられたアレジは、分からないと語った。
「えーと、まだ分からないんだ。チームはギリギリのタイミングで、僕に教えてくれる。彼らの判断次第だし、僕はそれに従うだけだ」
なおアレジは、この週末に行なわれたSFLの全てで表彰台を獲得(2位-3位-2位)を獲得。こちらでも安定した速さを発揮した。
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