スーパーフォーミュラ 第6戦・第7戦富士
岩佐歩夢、徹底抗戦で”富士王”坪井を抑え切り2位確保。「自分がやるべきことをやったし、チームのリアクションも良かった」と満足気
TEAM MUGENの岩佐歩夢は、スーパーフォーミュラの第7戦富士で2位。優勝は逃したが、できる限りのことができたと振り返った。
田中 健一 戎井健一郎
編集: 2025/07/20 11:07
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Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN, Sho Tsuboi, VANTELIN TEAM TOM’S
写真:: Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれたスーパーフォーミュラ第7戦で、岩佐歩夢(TEAM MUGEN)は5番グリッドからスタートして、2位フィニッシュ。レース序盤にタイヤ交換を終えた後でセーフティカー(SC)が出動したことで一時首位に立てたものの、このSC中にタイヤ交換を行なったマシンが真後ろに連なる厳しい展開となったが、絶品ディフェンスを繰り広げて好結果を手にすることになった。
岩佐はこの結果に関して満足しているという。
岩佐は5番グリッドからスタートし、そのポジションをキープ。しかしポジションを上げるチャンスは訪れず、自ら動くことにした。レース開始から10周も経たぬうちにピットインして、義務付けられているタイヤ交換を消化したのだ。その後は好ペースで周回を重ねていった。
しかし18周目に野中誠太(KDDI TGMGP TGR-DC)のマシンがストップしたことでSCが出動。この間に、まだタイヤ交換を終えていない上位勢がタイヤ交換を済ませたのだ。
岩佐はSCに前を抑えられるまでハイペースで飛ばし、それまで首位を走っていた坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)の前に出ることには成功したが、後続のマシンとはタイヤの使用履歴に10周程度の差があり、SC解除後のレースが厳しいモノになるのは火を見るよりも明らかだった。
しかし岩佐はそんな中でも奮闘。太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)には先行されたものの、坪井以下を抑えることには成功し、2位でチェッカーを受けた。
「結果としては良かったんじゃないかと思います」
岩佐はレース後に記者会見でそう語った。
「SCのタイミングは、僕にとってはネガティブだったと思います。そしてタイヤの差がたぶん11周もあるマシンに真後ろにいられたら、絶対にやられるだろうと、最初は思うんですよね」
「でも自分のペースも、あんまり悪くありませんでした。今日は昨日(第6戦)よりも改善されて、悪くないフィーリングもありました。だから僕がどうにかしなきゃいけない状況でした」
「SC中のタイヤマネジメントとその後のリスタート、自分ができることをひとつひとつやって、自分が持っているパフォーマンスを出し切った結果だと思います。この状況の中では、最高の結果を出せたと思っています」
また早めにピットインしたのは、事前に組んだ戦略ではなく、状況に応じて判断した結果だったと岩佐は明かした。
「チームにも解析してもらって、周りがどういう状況なのか、そして自分が今どういう状況なのかということを照らし合わせて、先を見据えた時にアンダーカットをしにいく方向、単独で良いペースを刻めれば上位に食い込めるんじゃないかというフィーリングがあったので、今回は咄嗟に判断しました」
岩佐はそう語る。
「元々戦略はあまりなくて、臨機応変に対応するのを目標としていました。チームとしても、今回のリアクションはすごくよかったと思います」
なお第7戦を制した太田は、坪井がOTS(オーバーテイクシステム)を使っても岩佐を抜けなかったことを活かし、OTSを使い切った坪井に対して、自身はOTSを使って攻略できたことを勝因として挙げ、「歩夢には感謝」と語った。
この時の状況について、岩佐は次のように振り返る。
「坪井選手とサイド・バイ・サイドになった時に、(太田に)トウを差し上げました。もう僕はOTSの残りがほぼゼロでしたし、後ろの太田選手には残っているのはわかっていたんで、正直太田選手が真後ろに来た時点で、正直苦しいと思っていました。タイヤの状況も違いましたし」
「自分ができる最後の抵抗はしましたけど、あれ以上無理する必要はなかったかなと思います」
「そこも含め、自分のペースの作り方やリアクションは、良かったなと思っています」
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