スーパーGT岡山公式テスト初日はau TOM’S GR Supraがトップ、GT300はJLOCランボルギーニが好調さを見せる
2022年スーパーGTの岡山公式テストが開幕。初日のトップタイムは36号車au TOM’S GR Supraだった。
写真:: Masahide Kamio
今季の開幕戦の舞台となる岡山国際サーキットにおいて、今季初の2日にわたるSUPER GT合同テストが行なわれ、初日の3月12日は、36号車au TOM’S GR Supraの坪井翔が1分18秒150でトップタイムをマークした。またGT300クラスでは、88号車JLOCランボルギーニ・ウラカン(=車名未定)の小暮卓史が1分25秒210でトップにつけた。
今回のテストには年間エントリーした43台のうち、GT500車両15台、GT300車両25台の計40台が参加。早く今年の車両を見たいという熱心なファンもスタンドやコースサイドに陣取り、久々のGT車両の走行に見入った。
雲が多く時々日が差す中、気温14℃、路面温度21℃という暖かな10時にセッション1がスタートした。この2時間のセッションでは、各車セッティングを確認しながらピットインを繰り返し、持ち込んだタイヤを取り替えながら周回を重ねた。
セッションの中盤までは、100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)と8号車ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)がトップを争う走りを見せていたが、終盤に昨年のチャンピオンである36号車au TOM’S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)の坪井が1分18秒150でトップに立った。2番手は8号車NSX、3番手は100号車NSXだった。
GT-RからZへ車両を変更した日産勢のトップは12号車カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)のバゲットで全体の8番手だった。
またGT300クラスでは88号車ランボルギーニ・ウラカン(小暮卓史/元嶋佑弥)の小暮が1分25秒210でトップ。2番手は2010年以来のコンビ復活となった96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)、3番手は9号車PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)で、上位7台までをFIA GT3車両が占めた。
#88 JLOC
Photo by: Masahide Kamio
午後のセッション2は、路面温度が30℃を超えた14時から始まった。このセッションでも多くのチームがタイヤ選びのためのテストを繰り返していたが、中にはロングランを始めるチームも見受けられた。1時間40分でセッション2は終了し、15時40分からはGT300、15時50分からはGT500の専有走行となった。
GT300クラスでは、セッション2でトップだった87号車JLOCランボルギーニ・ウラカン(=車名未定、松浦孝亮/坂口夏月)の坂口が、専有枠でも1分26秒149でトップタイム。2番手は96号車RC F、3番手は88号車ウラカンで、4番手にGT300/GT300-MC車両である30号車apr GR86 GT(永井宏明/織戸学)がつけた。
GT500クラスでも、セッション2でトップだった17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)の松下が1分18秒215で専有枠のトップタイムをマーク。2番手は3号車CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)、3番手は8号車NSXだった。
合同テストは13日も朝9時から2セッションが行なわれる。
■坪井翔(36号車au TOM’S GR Supra)
「GT300クラス車両と一緒に走る今年初めてのテストなので、各メーカーは模索しながらですし勢力図はまだ分かりません。それでもひとまず今日一日を通してトップタイムが取れました。普通は専有走行枠でトップタイムは出るものですが、午前中コンディションが変わって難しい中でしたし、混雑した時間帯で遅い車両に引っかかりながらあのタイムが出たので、調子はいいのかなと思います。今日はやるべきことをやれているということで、順調という感じです」
■小暮卓史(88号車JLOCランボルギーニ・ウラカン)
「ウラカンはほとんど去年のままの状態で変更点はありません。今回はヨコハマタイヤさんが頑張ってウラカンに合ったタイヤを持ち込んでくれたことで、良いテストになったと思います。87号車も午後はトップタイムでしたし。開幕戦も今日のようなコンディションになってくれるとうれしいですし、このままの流れで開幕戦を迎えたいですね。明日は朝からこのタイヤでロングランをかける予定ですし、どうなるか楽しみでもあります」
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