スーパーGT

レースの気になる現象を大調査! 元サッカー日本代表にも突撃取材|motorsport.com編集部が選ぶ「もう一度読んで欲しい2023年の記事」国内カテゴリー編

motorsport.comの編集スタッフが、2023年に制作した記事の中で特にオススメするものを紹介する。今回はスーパーGT、スーパーフォーミュラといった国内カテゴリーに関連する記事をピックアップ。

戎井健一郎

公開日時: 2023/12/31 10:05

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チェッカーフラッグを持つ中村憲剛

1. 鈴鹿の最新事情を“エンジニア”に聞く

F1マシンがヘアピンでインにつかなくなったのはなぜ? 予選の最終コーナーは結局「インベタ」が正義なの? 鈴鹿サーキットの“最新トレンド”を国内トップエンジニアが分析

Photo by: Red Bull Content Pool

 国内カテゴリー編でありながらいきなり「F1」と名の付いた記事で恐縮だが、スーパーGTではARTA、スーパーフォーミュラではTEAM MUGENの野尻智紀を担当する一瀬俊浩エンジニアに、鈴鹿サーキットの走行ラインに関する素朴な疑問を聞いたのがこの記事だ。

 最近のF1やスーパーフォーミュラでは、ヘアピンや最終コーナーのライン取りが従来とは異なるものになっている。なぜそうなっているのかについて、一瀬エンジニアにエンジニアリング的な観点から様々な仮説を立ててもらった。そこには単なる感覚論ではなく、近年のマシンのダウンフォース量やマシンセッティングの傾向を分析した上での仮説が多数あり、非常に興味深い内容となっている。

2. 波乱の富士450km、ダンプ路面でGT500とGT300の戦略差はなぜ生まれた

スーパーGT分析|雨上がりの中、“スリック優位”になるのがGT300より遅かったGT500。その要因は何なのか? 両クラスのエンジニアに聞く

Photo by: Masahide Kamio

 雨が降ったり止んだりと、実に気まぐれな天候に左右されたスーパーGT第4戦富士。赤旗中断中に降った雨によりフルウエットとなっていたコースは、レース終盤に差し掛かるに連れて乾いていった。しかしそんな中で、GT500クラスとGT300クラスでは戦略に大きな差が出た。

 GT300クラスは終盤にドライタイヤに交換した車両が大きくペースを上げ、ウエットタイヤでステイアウトするチームに対してみるみるマージンを築いていった。しかしその一方でGT500は、ドライタイヤのペースとウエットタイヤのペースが逆転するのが遅かったため、ウエットタイヤでステイアウトする戦略が基本的には優位となった。

 こういった違いが生まれたのには、必ず理由があるはず……そう考えた筆者は、GT500、GT300のエンジニアにその理由を分析してもらった。非常にトリッキーな現象であり、エンジニアたちも明確な要因を断定するのに窮していた印象だったが、車両メカニズムのプロフェッショナルならではの様々な見解が聞かれた。

3. 大きな反響を呼んだ「スーパーフォーミュラ、F1日本GPサポートレース構想」

スーパーフォーミュラ、2024年F1日本GPでのレース併催を検討・模索したと認める。一方で条件が合致せず、実施はされない方向へ

Photo by: JRP

 来年のF1日本GPで、スーパーフォーミュラが走るかもしれない……そんな噂をmotorsport.com日本版がキャッチしたのが6月ごろだった。「日本GPでスーパーフォーミュラのデモラン/前座レースを」という意見はかねてより多くのファンから持ち上がっていたため、このニュースは非常に大きな反響を呼んだ。

 交渉ごとも絡む話であることから表向きに話せることはかなり限定されるにもかかわらず、スーパーフォーミュラの主催者である日本レースプロモーション(JRP)はこの件についてインタビューに応えてくれた。結果的に2024年のF1日本GPでスーパーフォーミュラのレースが開催されることはなさそうだが、JRPにとっても開催が悲願だったわけではなく、あくまで様々な可能性を探っていたものの中のひとつとのこと。形にとらわれずに多種多様な施策をしているスーパーフォーミュラだけに、今後の動きも非常に気になるところだ。

4. 無線が届けるレースの魅力

怒り、喜び、感涙、プライド……感情の全てがここにある。2023年スーパーフォーミュラ:無線ベストセレクション

Photo by: Masahide Kamio

 motorsport.comではこれまでにも、F1のチームラジオ傑作選を翻訳したものをいくつか掲載してきたが、多くの反響をいただいてきた。戦うドライバーから聞かれる生の声には、それだけ魅力があるということだろう。

 そしてスーパーフォーミュラでは、2023年からチームの無線交信がアプリ『SFgo』を通して聴けるようになった。この無線を通して、スーパーフォーミュラを戦うドライバーのキャラクター、意外な一面を知れた方も多いのではないだろうか。

 やはりスーパーフォーミュラのようにドライバーが主役、主語になるレースにおいては、ドライバーひとりひとりを好きになってもらうことが、シリーズのさらなる発展の鍵になると言える。そのためのツールのひとつになり得るのが無線であることは間違いないだろう。

5. サッカー業界“すら”感じている危機感

フォーミュラカーとマッチに大興奮。元日本代表MF中村憲剛がスポーツを盛り上げる“異業種交流”の重要性を語る「サッカー界も安泰だとは全く思っていない」

チェッカーフラッグを持つ中村憲剛

Photo by: Takahiro Masuda

チェッカーフラッグを持つ中村憲剛

 こちらは一風変わって、元サッカー選手のインタビュー記事。サッカーには精通していない筆者でも、中村憲剛氏が非常に多くの実績を残した名選手であることはよく知っている。ただ、スーパーフォーミュラと川崎フロンターレのコラボイベント『Fサーキット』の場で中村氏を取材した際は、非常に柔和で話しやすい雰囲気をまとっていたことがとても印象的だった。

 そんな中村氏の発言で特に印象的だったのが、これほど大きなファンベースを持っていて、言うまでもなく“メジャースポーツ”となっているサッカー界でさえ、「このままでは広がりがない」と危機感を持っているということだ。モータースポーツ業界もそういった「危機感」を原動力に盛り上げのための様々な動きが見られるが、現状に満足しない姿勢がいかに重要であるかを痛感させられたインタビューだった。

 

 

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