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ルーキーテスト合格、晴れてスーパーGT参戦資格を手にした小山美姫。アピール・学びのチャンスが限られる中「いつでも乗れる準備を」

スーパーGTのルーキーテストに合格し、第2戦富士の第3ドライバーに登録された小山美姫。チャンスが限られる立場ではあるが、自分にできることをやっていきたいと語った。

小山美姫, #50 ANEST IWATA Racing RC F GT3

小山美姫, #50 ANEST IWATA Racing RC F GT3

Masahide Kamio

 富士スピードウェイで開催されるスーパーGT第2戦。その搬入日では、今回ANEST IWATA Racing with Arnageの第3ドライバーに登録されている小山美姫が、シート合わせや撮影など慌ただしい1日を過ごしていた。

 前身の全日本GT選手権時代から数えても数人しかいない女性ドライバーということもあり、小山は体制発表時から注目を集めていた。ただ、彼女はレース参加資格を得るためのルーキーテストで合格基準を満たせずにいた。

搬入日にシート合わせをする小山

搬入日にシート合わせをする小山

Photo by: Masahide Kamio

 3月上旬の岡山公式テストでは、同じくルーキーでAドライバー、Bドライバーのイゴール・フラガと古谷悠河に優先的に走行機会が与えられ、小山が走ったのは6周のみ。続く富士公式テストでは比較的多くの走行機会が与えられたが、富士はまさかの悪天候。チームはコンディションに対するタイヤとマシンのマッチングにも苦しんでいたため、ドライバー3人共にタイムが出せない状況であり、小山のルーキーテストの機会は4月の富士でのスポーツ走行枠に持ち越しとなった。

 4月のテストで無事合格基準を満たし、晴れてスーパーGTへの参加資格を得た小山。ゴールデンウィークの第2戦に向けて早速第3ドライバーとして登録された。

「本来そこまで難しくないはずのテストでしたが、悪天候などもあり通過できずにいました。ひとまず良かったという気持ちです」

 小山はそう語った。また天候に祟られた3月の富士テストでの走行機会については、「イゴールたちが乗ってもトップから10秒近く遅いという状況で、状況が悪かったとしか言いようがないですね。その状況で私がひとりだけ遅いということではなく、ドライで走れば落ちることはないと分かっていたので、気にすることではないのかなと思っていました」と淡々。様々な不運が重なっていたため、ルーキーテストの合格基準を満たせなかったことで精神的に落ち込んだり焦ったりということはなかったようだ。

 スーパーGTデビューへの資格を得た小山だが、立場としては第3ドライバー。今回の富士戦に関しても、練習走行や決勝での走行機会が確約されているわけではない。さらにテストも制限されているため、小山は必然的に“見て”学ぶ機会が多くなる。これまで様々なカテゴリーでドライバーとして活躍してきた彼女にとっては、これまでにない体験だと言える。

開幕戦では予選トップ10につけるなどポテンシャルを見せた50号車

開幕戦では予選トップ10につけるなどポテンシャルを見せた50号車

Photo by: Masahide Kamio

「これまで自分が(実走行を通して)残せるもの、取れるデータも少ししかありませんでした。ただ、普段チームに帯同する中でセットアップの進め方などはみんなのデータや意見を参考にさせてもらいましたし、外から見て話を聞いて、データを見たりと、自分にできることを積み重ねていました」

 そんな限られた機会の中、小山が改善を目指しているのは柔軟性や対応力。「GT500のトップドライバーと比べるとアジャスト能力が欠けている部分はあると思うので、そこはシミュレータなどで練習しています」とのことだ。

 この課題については、松浦佑亮監督も認識している。彼は次のように語る。

「例えばレースの第2スティント以降はレコードライン外がタイヤカスで汚れている中で、(GT500車両に)譲ったり、抜いていったりを、いかにロスなく対処できるかが重要になります」

「これ彼女の良いところでもあるのですが、タイヤにピックアップがあった時の振動に過敏に反応しすぎたりという傾向が、短い走行機会ながらもありました。そういう場面での対応の仕方をどうやってくれるのか、というのは正直未知数ですね」

 こういった課題を、わずかな時間やチャンスを活かして潰していく必要があるというのは、小山にとっても新しいチャレンジになるはず。小山はそんな中で、いつでも乗れる準備をしておきたいと語った。

「シンプルですが、いつでも乗れる準備をするということですね」

「もちろん、身体も常にトレーニングしていますし、気持ちの面でもこれまでもみんなと一緒にやってきたという感覚です。出番が来たら、課題の適応能力向上に繋げていけるように、速さを出せるようにしたいです」

 
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