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スープラの連勝劇に終止符。23号車NISMO千代&高星組が今季初勝利|スーパーGT第5戦鈴鹿

スーパーGT第5戦鈴鹿の決勝レースでは、GT500クラスは23号車MOTUL AUTECH Zが、GT300クラスは7号車CARGUY Ferrari 296 GT3が優勝を果たした。

Katsumasa Chiyo, Mitsunori Takaboshi, #23 MOTUL AUTECH Z

Katsumasa Chiyo, Mitsunori Takaboshi, #23 MOTUL AUTECH Z

写真:: Masahide Kamio

 8月24日、鈴鹿サーキットでスーパーGT第5戦の決勝レース(52周)が行なわれた。優勝したのはGT500クラスが23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)、GT300クラスが7号車CARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)だった。

 今季のスーパーGTは、中盤戦ながらサクセスウエイトなしという異例のフォーマットとなった第4戦富士スプリントを終え、後半戦に突入。鈴鹿で行なわれた今大会は、ランキング上位勢の多くが燃料流量制限を含む重い足枷を背負っている。

 気温35℃前後のうだるような暑さの中、決勝は15時30分にスタート。レース距離は300kmであった。ただ直前のウォームアップ走行時に火災に見舞われた20号車シェイドレーシング GR86 GTは欠場となり、両クラス計42台でのレースとなった。

■GT500

 GT500のポールシッターは、唯一のウエイト0kgである16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT。2番グリッド〜5番グリッドには、日産Zが続いた。なおランキング上位を占めるスープラ勢はサクセスウエイトの影響が大きく、予選上位に食い込むことはできなかった。

 16号車ARTAのファーストスティントを担当する大津弘樹は危なげないスタートを決め、後続に対してマージンを築いていった。一方、上位に固まっていたZの一角、24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zの松田次生は130Rでコースオフしてハーフスピンを喫して順位を落とすと、その後のラップで130R〜シケインへの飛び込みで17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTの小出峻と競り合った結果、小出がコースアウト。Astemoシビックはスポンジバリアにクラッシュした。このアクシデントに対しては、リアライズZにドライブスルーペナルティが科された。

 Astemoシビックの回収のため、セーフティカーが出動。10周目にレースが再開されると、2番手を走る23号車MOTUL AUTECH Zの高星がトップとの差をじわじわと詰めて16号車ARTAにプレッシャーをかけていった。

 18周を終えてピットウインドウがオープンとなったタイミングで、約半数のマシンがピットへ。ドライバー交代・タイヤ交換・給油を済ませてコースに戻った。16号車ARTAと23号車NISMOはどちらもこのタイミングでピットインしたが、コースに復帰した時には23号車が前。順位が入れ替わった。

 次の周にピットインした3号車Niterra MOTUL Zも16号車ARTAの前に出てニスモのワンツー体制が形成されたかに見えたが、その次の周にピットインした14号車ENEOS X PRIME GR Supraはそのニスモ2台に割って入った。立て続けの“オーバーカット”により、優勝争いの順序は23号車NISMO、14号車ENEOS、3号車Niterra、16号車ARTA、そして12号車TRS IMPUL with SDG Zとなった。

 レースが終盤に差し掛かるにつれて、優勝争いは23号車NISMOと14号車ENEOSの2台に絞られた。14号車ENEOSを駆る大嶋和也は、トップを走る23号車NISMOの千代まで1秒差以内に迫ることもあったが、やがて1秒、2秒とじわじわ差が広がり始めた。

 千代は危なげない走りでそのままトップチェッカー。昨年の第6戦から8大会連続・9連勝を挙げていたスープラ勢に、NISMOが今季初めて土をつけた。2位は14号車ENEOS、3位は3号車Niterraだった。

 なおポイントランキングでは依然として1号車au TOM'S GR Supraの坪井翔、山下健太組がリード。ただ14号車ENEOSの大嶋、福住仁嶺組が10点差のランキング2番手に浮上してきた。

■GT300

 GT300クラスのポールシッターは、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT。第2戦富士ではファイナルラップでエンジンブローに見舞われ優勝を逃しているだけに、そのリベンジもかかっていた。2番グリッドは7号車CARGUY Ferrari 296 GT3、3番グリッドは5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号と、勢いのある若手コンビを擁するチームが上位に並んだ。

 スタートでは上位陣の順位は変わらず。その後GT500のアクシデントでセーフティカーが出されたが、ここで下位を走る一部車両がピットインして給油等の作業を行なった。

 トップの61号車SUBARUを駆る井口卓人は、7号車CARGUYのオサリバンに接近されるも、首位の座をキープ。CARGUYは18周でピットインすると、SUBARUはその5周後の23周でピットに向かった。しかし61号車SUBARUは、CARGUYだけでなく数台のライバルに先行されてしまい、事実上の5番手まで後退した。

 ルーティンストップを終えた上位陣の中で最上位となったのが、CARGUYより3周後にピットインした4番手スタートの60号車Syntium LMcorsa LC500 GT吉本大樹。その吉本の背後には、CARGUY小林がピッタリとついた。

 LMcorsa吉本に約10周ほどプレッシャーをかけ続けたCARGUY小林は、35周目のスプーン飛び込みでついに吉本を攻略。これでレースリーダーに躍り出た。

 そのままトップでチェッカーを受けたCARGUYフェラーリ。オサリバンと小林にとって、共にスーパーGT初優勝となった。2位はLMcorsa、3位は終盤のFCY明けに5号車マッハ号を抜いた61号車SUBARUだった。

※レース後、2番手チェッカーの60号車Syntium LMcorsa LC500 GTが最低重量違反で失格となったため、以降のマシンはひとつずつ順位が繰り上がっています。

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