開幕戦の悔しさ晴らすQ1トップタイム! 小林利徠斗、“GT500の速い走らせ方”を2戦目にして会得か「大きく間違ってないんじゃないか」
スーパーGT第2戦富士の予選Q1でトップタイムをマークした小林利徠斗は、「GT500の走り方」を追い求める上で、2戦目にして迷いが少なくなってきたという。
#38 KeePer CERUMO GR Supra
写真:: Masahide Kamio
スーパーGT開幕戦岡山でGT500デビュー戦ながら鮮烈な印象を残した38号車KeePer CERUMO GR Supraの小林利徠斗。2戦目となった富士戦では、さらに輝きを放った。
GT500初年度にもかかわらず、前年タイトル争いを繰り広げたCERUMOのシートを射止めた小林は、開幕戦の予選Q1で3番手タイムをマークし、相方・大湯都史樹のポールポジション獲得に貢献した。決勝では大湯からトップでマシンを受け継いだが、絶対王者である36号車au TOM’S GR Supraの坪井翔に早々にオーバーテイクを許し、そこから引き離されるという悔しいレースを経験した。デビュー戦で2位は立派な結果だが、レース後の小林の声はいつも以上に沈んでいた。
しかし今回の富士で、小林の言葉に張りが戻ってきた。彼は前回に引き続きQ1を担当すると、トップタイムをマーク。これ以上ない仕事をしたと言える。
「前回も、Q1で3番手だった時点ではそんなに暗くはなかったんですけど……大湯選手がポールを獲ったクルマで3番手かと。クルマのポテンシャルを出しきれてないというところがありましたね」
開幕戦の予選をそう振り返る小林。38号車は公式練習の走り出しから好調だったが、その車両のポテンシャルをしっかり引き出せたことに満足感があるという。
「もちろん、クルマを作りにいく力も必要ですし、そこはこれからもっと成長すべき点です。ただ、クルマのポテンシャルを出し切るという意味で、トップを獲れたことはひとまず良かったんじゃないかと思います」
「(GT500は)本当に速くて上手なドライバーしかいない中で、車の調子も良かったとはいえ、ひとつ結果にも繋げることができたのは嬉しかったです」
そして小林にとって何よりの収穫は、GT500車両に必要なドライビングについて、手応えを掴み始めているということ。走る車両に合わせて自らのドライビングスタイルを調整しているというが、“GT500仕様”の走らせ方についても、この2戦で見えてきている部分があるという。
「前回よりは、GT500のクルマに対する走り方にいくらか確証を得たというか……そんなに大きく間違っていないんじゃないかというところで臨めました」
「自分の考えている“速い走り方”が合っているかどうか分からないと不安材料になります。クルマによって速い走らせ方も違いますからね。前回は結果には繋がらなかったですが、(走らせ方が)大きく外れているところにはいないなと思ったので、今回そこからもう少し詰めていくことができました」
“運転”をこよなく愛する、走りの求道者的な一面も持つ小林。翌日に迎える決勝レースで、どんなパフォーマンスができれば自分自身満足できるのか? そんな問いを投げかけてみると、実は個人的にしっかりとした評価指標が存在するのだと明かした。
「言葉にするとなかなか難しいような指標の作り方を、僕の中ではしています」
「簡単に言えば、クルマのポテンシャルに合った走りがちゃんとできるかどうかが中心です。あとはレースの中で判断ミスがなかったかどうかや、どういうミスだったのか、それはやむを得なかったのか……。そういう自己評価はGT以外でもしていますね」
決勝レースは4番グリッドからスタートする大湯、小林組。20歳の小林は2戦目を終え、どのような“自己採点”をするのだろうか?
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