スーパーGT 開幕戦:岡山

小林利徠斗、GT500デビュー戦は悔しい2位。交代直後に王者au TOM'Sに首位の座明け渡す……「どこも及第点がない」と厳しい自己採点

スーパーGTデビュー戦を2位で終えた小林利徠斗は、自身のドライビングは反省点ばかりだと認識しており、「どこをとっても及第点がない」と悔しさを滲ませた。

戎井健一郎

公開日時: 2026/04/12 10:58

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#36 au TOM'S GR Supra

写真:: Masahide Kamio

 2026年のスーパーGT開幕戦は、下馬評通り36号車au TOM'S GR Supraが制して4連覇に向けて快調なスタートを切った。ポールスタートの38号車KeePer CERUMO GR Supraは2位に終わり、これがGT500デビュー戦の小林利徠斗は悔しさを隠しきれない様子だった。

 今季は大湯都史樹と小林という非常に若いコンビでタイトル奪還を狙うKeePer CERUMOは、開幕戦岡山の予選Q1を小林が3番手で突破すると、大湯がQ2でポールを獲得。小林にとってはデビューウインという快挙がかかっていたが、予選後は「ちょっと本当にどうしたらいいか分からないです(笑)」と困惑気味であり、「申し訳ないですが、僕にできることは本当に限られているので、自分の実力を少しでも発揮して良い経験を積めれば」と控えめに意気込んでいた。

 そして決勝レースでは、大湯がスタートを担当すると、33周目にトップの座を維持したままピットイン。小林は1周前にピットに入っていたau TOM'Sの前、つまり事実上のトップのままでコースに復帰した。20歳のルーキーはこれ以上ない大舞台に放り出されたのだ。

 しかしながら、勝負の決着は比較的早くについた。35周目を終えた段階で小林はau TOM'Sの坪井翔にピタリと後ろにつけられてしまい、しかも前には同一周回でルーティンストップを終えていなかった37号車Deloitte TOM'S GR Supraの姿が。このDeloitte TOM'Sを抜きあぐねる中で小林は、37周目のバックストレートで坪井に並びかけられてしまい、首位の座を奪われた。

 その後小林は2位の座は守り切ったものの、坪井のペースにマッチすることができず19秒の差をつけられてチェッカーとなった。GT500デビュー戦での2位は堂々たる成績と言えるが、自己評価の厳しい彼は反省しきりといった様子だった。

「色んな点において成長してきているという実感はあるのですが、どこをとっても及第点がひとつもありません。全てにおいて悔しさしかないですね」

 そう語る小林。坪井との首位攻防については次のように振り返った。

「ピットを出た段階でトップだったので、早くタイヤを温めて逃げるだけ逃げたいと思っていました。ただ、そんなことを考えられたのは一瞬で、あっという間に36号車(au TOM'S)がミラーに写ってきたので……難しいですね。やっぱり悔しいです」

#38 KeePer CERUMO GR Supra

#38 KeePer CERUMO GR Supra

写真: Masahide Kamio

「グリップ自体もまだ完璧には来ていなかったと思います。そして自分の前にいた37号車(Deloitte TOM'S)を抜けなかったので、そこも含めて経験というか……僕のちょっと下手なところでした」

 表彰台を獲得できたこと、貴重な経験が積めたことは確かな好材料としつつも、本人的には、目下3連覇中のチャンピオンチームを相手に引き離される展開となり、「この目でしっかりと1位との差を見せつけられた」ことが堪えている様子。ただ、立川祐路監督が「彼(小林)の出来次第ではチャンピオンを狙えると思っているし、そこにかかっています」と語るほど、小林に対するチームの期待は大きい。将来を渇望される有望株にとっては、これ以上ない糧になったのではないだろうか。

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