「子供の頃から、日本のレース界に憧れていました」韓国人ドライバー、リ・ジョンウがスーパーGTデビューへ。日本語は独学ながら超ネイティブ
今季からスーパーGTデビューを果たすリ・ジョンウは、日本のトップカテゴリーへの参戦が叶い「感動」だとしながらも、そこで立ち止まることなく、自分の実力を見せつけていきたいと意気込んだ。
Lee Jungwoo, #26 ANEST IWATA GAINER Z
写真:: Motorsport.com / Japan
2026年シーズンのスーパーGT・GT300クラス参戦体制を発表したANEST IWATA GAINER Racing。RC FからZへの車両変更も話題となったが、あわせてドライバーラインアップも変更され、今季GT500にステップアップしたイゴール・オオムラ・フラガに代わって、リ・ジョンウが起用されることが発表された。
リ・ジョンウは韓国出身の31歳。カートでのレース活動を経て、日本の大学に留学していた2015年には、グランツーリスモのトッププレイヤーにリアルレースへの挑戦機会を与える『GTアカデミー』の日本大会代表に選出された。そこでは落選となってしまったものの、以降もスーパーFJやFIA F4、スーパー耐久など日本のレースカテゴリーに参戦し、2024年と2025年にはスーパー耐久ST-TCRクラスのチャンピオンに輝いた。
リ・ジョンウは、発表会のステージに登壇し、「子供の頃に日本のレース界に憧れて、日本語を勉強しました」と日本語で挨拶。アクセントの癖などもなく、日本人と言われても違和感がないほどに流暢だ。15年かけて独学でマスターしたのだというから恐れ入る。
その後の会見では、「この場にいることをすごく嬉しく思うし、感動です。ただ、感動だけで終わらせないよう、皆さんにちゃんと戦えるドライバーだということを見せられるよう頑張ります」と力強く表明したリ・ジョンウ。彼に日本のレースに憧れを持つようになったきっかけを尋ねた。
「子供の頃、F1を見て『クルマのレースかっこいいな』と思いました。それで『クルマ関連のアニメって何があるんだろう』と思って探していたら、『頭文字D』と『capeta』に辿り着いたんです」
「それで(レースを)やってみたいと思い、カートやシミュレータを始めました。なおかつ日本語の勉強もすれば日本のレースに出た時に使えるなと思い、勉強を始めました」
留学前は「ひたすら(日本語の)本を見て単語を覚えていた」というリ・ジョンウ。一気に上達したのは留学後で、「大学の寮に住んでいた時、友達がいつも部屋に“殴り込んできて”……。日本語おかしいですねすみません(笑)」と、この日ほぼ唯一の日本語用法ミスに苦笑しつつも、「そんな感じでずっと遊びに来ていたので、喋れるようになりました」と明かした。
またそんなリ・ジョンウとコンビを組むベテランの安田裕信は、韓国の実力あるドライバーが日本のトップカテゴリーに挑戦できることが良いことだと述べた。
「チームメイトは、イゴールがGT500に乗ることになったことで、新たにリ・ジョンウ選手となりました」
「自分は韓国のレースも見たことがあるのですが、結構レベルの高い選手がいます。ただスーパーGTのドライバーになることはなかなかハードルが高いです。ここに来て韓国人の実力あるドライバーがスーパーGTにチャレンジできるというのは、業界としても良いことだと思っています」
「スーパーGTは初めての参戦ですが、実力あるドライバーなので、ふたりで力を合わせて優勝できるように、GAINERさんとアネストさんと頑張りたいです」
昨年はフラガと安田のコンビで開幕戦岡山2位という好結果を残すも、以降は苦戦したANEST IWATA。熟成が進みつつあるGAINER製Zへの車両スイッチで、さらなる飛躍を目指す。
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