スーパーGT 岡山公式テスト
スーパーGT坂東代表、BoP関連発言の罰則適用について経緯を説明「批判をするなということではない。先に俺のところに来てくれれば」
GTAの坂東正明代表は、今季スーパーGTで性能調整に関する発言で罰則が適用される件について説明。批判を受け付けないという文脈ではないと語った。
戎井健一郎
公開日時: 2026/03/07 4:23
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写真:: Motorsport.com / Japan
スーパーGT岡山公式テストで、プロモーターのGTアソシエイションが記者会見を実施。2026年シーズンから適用される各種規則などについて説明を行なった。
規則書に新たに追加された条文で特に話題となったのは、シリーズ参加規定や性能調整(BoP)に関する箇所だ。
参加規定の中では、「メディアやソーシャルネットワークも含めた公的な場を通じて、本シリーズの規定や参加条件に影響を与えようとしたり、恣意的な主張を繰り返したりする者」にはプロモーターや主催者側から参加拒否や罰則適用ができるとされている。
またスポーティングレギュレーションの第24条『性能調整』においては、「メーカー、競技参加者、ドライバー、およびそれらのエントリーに関連する個人または団体は、特に公的な声明、メディア、ソーシャルネットワークを通じて、BoPの設定に影響を与えようとしたり、そのプロセスまたは結果についてコメントしたりしてはならない。違反した場合は競技会中いかなる時でも(レース後も含めて)罰則が課される」との文言が追加された。
これらに関しては、FIAの国際モータースポーツ競技規則やWEC(世界耐久選手権)でも同様の規則があり、スーパーGTもこれに倣った形。2024年には、WECトヨタのロブ・ルーペンがBoPに言及して罰金を科された事例もある。
スーパーGTのGT300クラスは、GTAが定めるGT300規定車両とGT300MC規定車両、FIA-GT3規定車両という3既定のマシンの混走であり、車種も多種多様。さらにはタイヤメーカーも4社に分かれるという“異種格闘技戦”であり、これらの車両を公正に戦わせるべく、BoPが設定されている。
上記のように複数の規定の車両がコンペティションタイヤを履いて入り乱れるということもあり、GT300のBoPに関しては参加チームから不満の声が聞こえてくることも少なくはなく、これまでも度々議論の的となってきた。その決定プロセスについてはスーパーGT公式サイトの解説記事が詳しい(外部リンク)が、GTワールドチャレンジらのGT3カテゴリーをプロモートするSROが大きく関与したものとなっている。
GTAはタイヤメーカーの違いや日本のサーキットの特性など、スーパーGT特有の事情を考慮できるよう、様々なデータや統計、そして見解などをSROに報告。それらを精査したSROからスーパーGTのGT3車両のBoPに関する書類が届き、GTA側はそれを書き換えることはない。
坂東代表は、こういったBoPの決定プロセスが実情とは違った形で広まってしまい、ひいてはそれがGTA関係者への行き過ぎた誹謗中傷につながっている、という現状を憂慮していると明かす。BoPに関する外向きの発言に罰則を科すのは、決して批判や疑義の表明を受け付けないといった文脈ではないのだと説明した。
「良い子になれ、というものではありません。SNS等で言う前に、先に俺のところに来てくれ、まずそこから話をしようということです」
「批判をしてはいけないということではありません。(関係者の発言が)拡散され、(実情とは)違う文面になっているものが多々見受けられます。そうすると、うちの従業員への誹謗中傷にも繋がってしまうというところがあります」
「きちんと会話をしながら、先に進めることができればと思っています」
今季からENEOSのE10燃料が採用
またGTAは、今季からGT500クラスの燃料を国産E10とすることを明らかにした。
スーパーGTは2023年より、ドイツのハルターマン・カーレス社が供給する化石燃料不使用のカーボンニュートラルフューエルを使用してきた。ただ坂東代表はかねてより、海上輸送の際に発生する二酸化炭素を考慮しても、将来的には海外産ではなく国産のeフューエルを導入したいと述べていた。
ただ、eフューエルはまだ日本国内での量産にはまだハードルがあると言われており、投入はもう少し先になりそう。スーパーGTも“国産E10”に舵を切り直す形とした。ENEOSとGT500クラス参戦3メーカーで共同開発したこのE10燃料をまずはGT500に全車投入し、今後は多種多様な車種があるGT300クラスにも投入することを目指す。それまでGT300ではサーキットのガソリンスタンドで販売されるハイオクガソリンを使用する。
なお、スーパーフォーミュラでも今季から国産E10ガソリンが使用されているが、これは次世代グリーンCO2燃料技術研究組合(raBit)とENEOSとの協業によって福島県で製造されているもの。こちらは供給量に限りがあるということもあり、スーパーGTではこれとは別の燃料を使用するとのことだ。
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