関口雄飛、若手とのタッグがさらなるモチベーションに「若かった頃を思い出させてくれた」

関口雄飛は、ここ数年スーパーGTで若手ドライバーたちとコンビを組むことで、失いかけていたモチベーションを取り戻すことができたと明かした。

関口雄飛、若手とのタッグがさらなるモチベーションに「若かった頃を思い出させてくれた」

 現在TGR TEAM au TOM'SからスーパーGTのGT500クラスに参戦している関口雄飛。彼は昨年、GT500にステップアップしたばかりのサッシャ・フェネストラズとコンビを組み、8戦中4戦で表彰台を獲得する活躍でタイトル争いを展開した。そして今季からはフェネストラズに代わって坪井翔が新たなパートナーとなったが、開幕戦岡山で2位に入る上々のスタートを切っている。

 21歳のフェネストラズも25歳の坪井も33歳の関口にとっては年下のドライバーで、フェネストラズとは一回りの年の差がある。関口はmotorsport.comに対し、近年こういった若手とコンビを組んだことが、ドライバーとしてのモチベーションが停滞しがちな年代に入った自分には刺激になったと語った。

「外国人ドライバーと組むのは(昨年が)初めてでした」

「もちろん、彼(フェネストラズ)は若くて速く、モチベーションも高かったです。僕は10年近くここでレースをしてきているので、モチベーションがそれほど高くない時もありましたが、彼が良い影響を与えてくれました」

「自分の若かった頃、キャリアの一番良い時期を思い出させてくれたんです。それがレースに向けてのモチベーションを再び高めてくれました」

「昨年組んだサッシャ選手も速かったですし、坪井選手も速いです。坪井選手は昨年のスーパーフォーミュラ最終戦も勝っていますし、乗りに乗っているドライバーだと思います」

「こういった速いドライバーとまた組めることはモチベーションになりますし、素晴らしいことです。バランスの取れたチームだと思います」

#36 au TOM'S GR Supra

#36 au TOM'S GR Supra

Photo by: Masahide Kamio

 日本国内のレースカテゴリーで10年以上の経験があり、長きに渡ってその第一線で活躍している関口だが、その中でどのようにしてモチベーションを維持してきたのか? それについて尋ねると、彼は次のように話してくれた。

「自分ひとりでモチベーションを保つのはとても難しいですね。チームの雰囲気も重要ですし、一緒に組むドライバーも重要です」

「昨年のオフシーズンにはタイに行って、ムエタイ選手と一緒にジムでトレーニングをしていました。暑くてあまり綺麗な場所ではありませんでしたが、そこに2週間ほどいて、6歳や7歳くらいの子供たちともトレーニングをしました」

「子供たちはボクサーになるために学ぼうとしているんですよね。彼らがそうやって一生懸命頑張っているのを見ると、僕もやる気が出てきます。そういう感じで、他の人たちが頑張っている姿を見てモチベーションを維持したりしていますね」

 また関口は惜しくもタイトルを逃した昨シーズンを振り返り、レースエンジニアがベテランの東條力からチームでの経験が浅い吉武聡に変わった影響もあったのではないかと指摘しつつも、自らがミスを犯したことにも責任があると語った。

「昨年はシーズン前半はとてもよかったのですが、安定感のない時もありました」

「トラックエンジニアが変わったのですが、その方はそれが1年目でした」

「彼は昨年多くのことを学び、経験をたくさん積みました。そして今季の開幕前には自信をつけていて、良いマシンを用意してくれました」

「結果に関しては、ドライバー側にも責任があったと思います。シーズンの途中で僕は(もてぎ戦でKeePer TOM'S GR Supraのニック・キャシディと)接触をしてしまいましたが、あれは不運でした。ただ、僕はもうひとつミスをしてしまっていて、それが痛手になりました。ふたつ目のミスというのは、(第5戦)富士でタイヤにフラットスポットを作ってしまってポイントを逃したことです」

Yuhi Sekiguchi(#36 au TOM'S GR Supra)

Yuhi Sekiguchi(#36 au TOM'S GR Supra)

Photo by: Masahide Kamio

 関口は昨年、CAR GUY RACINGからル・マン24時間レースに出走予定であったが、渡航制限の問題などもあり、久々となる海外レース参戦の計画は頓挫してしまった。

 彼は今後、海外のカテゴリーでフルシーズン戦うことは視野に入れていないものの、ル・マンなどの主要な国際レースにはスポットなどで参戦したいとの考えを明らかにした。

「それも僕の大きな目標のひとつです」と関口。

「今は(渡航制限などもあり)すぐに海外でレースをすることはできませんが、(将来的には)ル・マンを走ってどこまでやれるのか確かめてみたいです」

「日本でレースをするのが最優先ですが、海外でレースをするチャンスがあって、それをトヨタが許可してくれるのであれば、挑戦したいです」

「ニック(キャシディ)のように、完全に海外のレースにスイッチすることはできません。僕も歳ですし、子供もいますからね! ひとりで暮らしていて自由ならそうしたかもしれませんが、僕には今家族がいますから」

「2008年にはフォーミュラ・マスターズに参戦して、GP2アジアの上海戦にも出場しました。国際的なドライバーとレースができてとても楽しかったので、またそういう経験がしたいですね」

 

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この記事について

シリーズ スーパーGT
ドライバー 関口 雄飛
チーム TOM'S
執筆者 Jamie Klein