スーパーGT 第2戦:富士

19号車WedsSport、本人たちも驚きのPP「どうやったらトップに追いつけるか追求した結果」

スーパーGT第2戦富士でGT500のポールポジションを獲得した19号車WedsSport ADVAN GR Supraの宮田莉朋は、チームやヨコハマタイヤと協力して、どうすれば上位陣に追いつけるか追求した結果が今回のPPにつながったと語った。

原田 了

公開日時: 2021/05/03 10:08

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Yuji Kunimoto, Ritomo Miyata, #19 WedsSport ADVAN GR Supra

 「ポールポジションを獲ることができて嬉しいです」。スーパーシリーズ第2戦、GT500クラスでポールポジションを獲得した宮田莉朋(#19 WedsSport ADVAN GR Supra)は、彼自身にとって初、チームにとっても、装着しているヨコハマタイヤにとっても久々となるポール奪取の快挙を、素っ気ないほどシンプルに語り始めた。

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 そして「Q1を走った国本さんのコメントでチームがデータを見直してくれて、クルマのセットアップは、午前中の公式練習に比べて午後の公式予選では随分良くなっていました」と振り返った。午前の公式練習でもトップタイムをマークしていたが、Q1では国本が6番手で通過。午前とは風向きが変わっていたことで少しプレッシャーもあったようだが、Q2でコースインしていく際には「チームからは『普通通りのアタックで充分』と言われて、少し安心しながらアタックしていきました」とし、特にセクター2が速かったようだが、と取材記者に水を向けられると「ドライバーとして攻めきれた部分と、攻めきれなかった部分があって、それを考えるともうちょっとタイムが出たんじゃないか」と強気ともとれるコメント。

 その一方で「F3やスーパーフォーミュラライツでもポールを獲ったことはありましたが、スーパーGTはクルマとタイヤそしてドライビング、総てが上手くかみ合わないとトップにはなれないカテゴリーです」とし、「チームとヨコハマタイヤ、スポンサーさん、皆が頑張った結果が、このポールポジションに繋がっています」として、「開幕戦の岡山では国本さんがQ1突破して繋いでくれたのに、自分はQ2をアウトインでアタックせずに終える、そんな挑戦的なトライもしてきました。チームとはミーティングを繰り返して、ヨコハマさんとはテストを重ねてきました。どうやったらトップに追いつくことができるのか。それだけを考え、追求してきた結果ですが、正直言って、想像していた以上に良かった」と初めて顔を和ませた。

 クーリングラップを終えてパルクフェルメにクルマを停め、ピットロードを歩いてチームスタッフの元に戻る際には、シャイな彼にしては珍しく、大きくガッツポーズを繰り返していたが、やはりデビュー1~2年の若手が頑張っていることにも刺激を受けているようで、「同世代のドライバーが活躍してますが、それに負けることなく結果を残せて、(クーリングラップの)車内で泣き始めていました」と告白。会見場に微笑みが溢れる一幕となった。

 翌日の決勝レースに向けて訊ねられると「500kmレースは2年ぶりですが、その2年前の500kmレースに、他のチームからですが代役としてスポット参戦しているんです。これがGT500のデビュー戦になったのですが、その時の感覚はまだ覚えています」としつつ「今回はポールポジションからスタートするので、長いレースで順位を落とすことなく優勝できればいい」と力強いコメントで会見を締めくくった。

 そんな若手の宮田とコンビを組む国本雄資は、GT500にステップアップして今年で10回目のシーズンを戦っている。若手というよりも今や中堅実力派と形容すべき立ち位置にいるが、午前の公式練習では自らトップタイムをマークしたものの、自身が担当したQ1では6番手に留まってしまう。それでもクルマの状況をチームに伝え、コンビを組んだ若手のアシストに力を注いだ。そのインフォメーションも後押ししたか、宮田がQ2でトップタイムをマークすることになった。

 公式予選終了後のポールポジション会見では開口一番「ポールを獲ることができて嬉しいけど、それ以上にびっくりしています」とコメント。「公式練習ではトップタイムをマークしていましたが、クルマの状態は完璧じゃなかった」と告白し「公式予選までのインターバルにセットを見直してもらいましたが、自分が担当したQ1ではまだ少しクルマがピーキーでした」とQ1を振り返った。そして「それでもクルマのインフォメーションを伝えたら、宮田選手が素晴らしい走りをしてくれました。1分26秒4をマークしていて、これで間違いなくポールポジションだ、と確信しました」と続けた。

 「チーム一丸となって頑張って、いい方向に進み始めました」と安堵の表情を見せた後「今日は“モリゾウ”さんの誕生日ですが、ポールポジションでお祝いできて嬉しい。しかもGRスープラが全車Q2進出を果たしているので、明日のレースでもGRスープラ勢で上位を独占できるよう頑張ります」と、GRトヨタ勢のエースのひとりとしてコメントを結んだ。

 

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