トップ4に日産Zが3台。23号車が首位、“復活”の3号車は4番手|スーパーGT第3戦鈴鹿:公式練習

スーパーGT第3戦鈴鹿の公式練習が行なわれ、GT500クラスは23号車MOTUL AUTECH Z、GT300クラスは88号車Weibo Primez ランボルギーニ GT3がトップタイムを記録した。

#23 MOTUL AUTECH Z

#23 MOTUL AUTECH Z

Masahide Kamio

 2022スーパーGT第3戦の公式練習が鈴鹿サーキットで行なわれた。トップタイムを記録したのはGT500クラスが23号車MOTUL AUTECH Z、GT300クラスが88号車Weibo Primez ランボルギーニ GT3だった。

 62周(当初は100周予定)の間にあまりにも色々なことが起き、議論を呼んだ第2戦富士から3週間。スーパーGTは第3戦の舞台、鈴鹿にやってきた。5月末ではありながら汗ばむような陽気で、公式練習がスタートする9時30分の段階で気温は26℃、路面温度は36℃となっていた。なお、セッションは直前に行なわれたFIA F4の予選が遅れた影響で当初予定されていた9時25分から5分ディレイでスタートした。

 セッション開始と共に各車がコースに。富士で大クラッシュを喫した3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zもまずは1周のチェック走行のためにコースに出ていった。

 クラッシュで大きくマシンが破損し、シャシーもエンジンも交換せざるを得なくなった3号車。シャシー交換は基本的には認められていないが、ニスモによると今回はレギュレーションで交換が認められる「不慮の事故で修復不可能になったケース」と判断されたとのこと。また当該事故に関してドライビング・モラルハザード防止制度のペナルティも科されていないことから、シャシー交換によるペナルティストップも免除され、エンジンの年間基数制限に関する規則の適用外となるようだ。

 開始30分が過ぎたタイミングで、トップはGT-R時代から鈴鹿戦3連勝中と、鈴鹿を大の得意とする23号車のZでタイムは1分45秒477。2番手にリアライズコーポレーション ADVAN Z、3番手に17号車Astemo NSX-GT、4番手に3号車Zと、トップ4に3台Zが入るというオーダーとなった。

 その後上位のオーダーは変わることなく、クラッシュやコースオフによる赤旗なども出ないまま、10時55分からGT300の専有走行、11時05分からGT500の専有走行が行なわれた。

 GT500の専有走行では23号車Zがさらにタイムを更新。1分45秒097までタイムを上げた。さらに17号車NSXも1分45秒222をマークして2番手に上がったところで、バックストレート脇で煙を上げてストップしていた38号車ZENT CERUMO GR Supraの車両回収のため赤旗掲示。セッションは2分ほどを残して中断となり、そのまま再開されないことがアナウンスされた。中断直前にはセクタータイムで自己ベスト、全体ベストをマークしていたチームもあっただけに、勢力図は分からずじまい、といった形か。

 一方GT300に関しては専有走行で上位のオーダーが変わることはなく、88号車ランボルギーニ、61号車Weibo Primez ランボルギーニ GT3、56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rというトップ3となった。 

■GT500クラス

1. #23 MOTUL AUTECH Z 1'45''097
2. #17 Astemo NSX-GT 1'45''222
3. #24 リアライズコーポレーション ADVAN Z 1'45''499
4. #3 CRAFTSPORTS MOTUL Z 1'46''150
5. #36 au TOM'S GR Supra 1'46''151
6. #37 KeePer TOM'S GR Supra 1'46''233
7. #8 ARTA NSX-GT 1'46''432
8. #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT 1'46''513
9. #64 Modulo NSX-GT 1'46''717
10. #12 カルソニック IMPUL Z 1'46''811
11. #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 1'46''892
12. #38 ZENT CERUMO GR Supra 1'47''078
13. #100 STANLEY NSX-GT 1'47''333
14. #14 ENEOS X PRIME GR Supra 1'47''728
15. #19 WedsSport ADVAN GR Supra 1'47''949

■GT300クラス

1. #88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3 1'57''609
2. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 1'57''820
3. #56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 1'57''947
4. #20 シェイドレーシング GR86 GT 1'57''975
5. #7 Studie BMW M4 1'58''068
6. #55 ARTA NSX GT3 1'58''074
7. #87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 1'58''081
8. #4 グッドスマイル 初音ミク AMG 1'58''184
9. #244 HACHI-ICHI GR Supra GT 1'58''326
10. #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 1'58''347
11. #30 apr GR86 GT 1'58''383
12. #96 K-tunes RC F GT3 1'58''505
13. #18 UPGARAGE NSX GT3 1'58''623
14. #9 PACIFIC hololive NAC Ferrari 1'58''760
15. #65 LEON PYRAMID AMG 1'58''948
16. #11 GAINER TANAX GT-R 1'58''997
17. #360 RUNUP RIVAUX GT-R 1'59''050
18. #10 TANAX GAINER GT-R 1'59''055
19. #50 Arnage MC86 1'59''178
20. #34 BUSOU raffinee GT-R 1'59''463
21. #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT 1'59''524
22. #5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 1'59''728
23. #6 Team LeMans Audi R8 LMS 1'59''888
24. #2 muta Racing GR86 GT 2'00''145
25. #25 HOPPY Schatz GR Supra 2'00''467
26. #31 apr GR SPORT PRIUS GT 2'00''932
27. #48 植毛ケーズフロンティア GT-R 2'01''813

 
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