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辛くも2位の17号車NSX、担当エンジニアが語る終盤ペースダウンの理由「燃料が3分の2しか入ってなかった……」

スーパーGT第5戦鈴鹿で2位に入った17号車Astemo NSX-GT。終盤はペースに苦しみ辛くもポジションをキープした形だが、彼らは燃費走行を強いられていたようだ。

#17 Astemo NSX-GT

#17 Astemo NSX-GT

Masahide Kamio

 鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーGT第5戦。予選2番手からスタートした17号車Astemo NSX-GTは首位でレース終盤を迎えたものの、ペースダウンに見舞われたことでポジションを落とし、2位に終わった。

 17号車はレース中盤、16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT、38号車ZENT CERUMO GR Supraに次ぐ3番手を走行し、前を走る2台を僅差で追いかけていた。2台のペースに付き合わされていると感じた17号車の陣営は、48周目に2度目のピットイン。ドライバーは塚越広大のまま、給油とタイヤ交換を行なってコースに出たが、その直後にセーフティカーが出たことにより、2回目のピットストップを消化していなかった16号車と38号車は大きく損をする形となり、俄然17号車優位の状況となっていた。

 セーフティカーが解除されて16号車と38号車がピットに入ると、トップは17号車となった。しかし17号車のペースは芳しくなく、後ろを走る12号車カルソニック IMPUL Zが残り5周ごろから一気にその差を縮めてきた。そして残り3周のヘアピンで12号車の先行を許すと、その後も後続の39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraや3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zに追い立てられた。

 最終的に何とか2番手をキープしてフィニッシュした17号車の塚越。レース後に行なわれたHRCのオンライン会見の中では、佐伯昌浩ラージ・プロジェクトリーダーが17号車について次のように語っていた。

「17号車は十分優勝を狙えるポジションにいたのですが、給油時に不具合が発生したようで、最終的には2位にとどまることを優先した燃費走行となり、あと一歩のところで優勝を逃しました」

 17号車のペースダウンはタイヤの性能劣化やトラブルの類ではなく、燃費走行を強いられた結果だというのだ。これについて、17号車を担当する田坂泰啓エンジニアに話を聞いた。

「(燃料が)入ってなかったです」

「作戦としても順調に進んでいて、うちが(2回目の)ピットに入った直後にセーフティカーが入ったりとラッキーでした。ただ、ちゃんと入ってなかったんです」

「ちゃんと予定通りのことはやったのですが、結果的には入っていなかった。金曜日から(給油装置の)流速を測って検証をした上でレース中の(給油)秒数を決めていますが、検証した流速よりも圧倒的に遅い流速でしか入っていなくて、結果的に全く足りないという状況が発覚しました」

 田坂エンジニアによると燃料の不足は相当深刻だったようで、実際には予定の3分の2の燃料しか入っていなかったのだという。セーフティカーが入ったことで何とか燃料を持たせることができたものの、それがなければ3回目のピットストップは避けられなかった。

「散々気を付けてやっているのにこういうことになったので、原因を究明する必要があります。ホースの挿し口が悪いのか、トラブルなのか……これから検証します」

 第3戦の2位に引き続き、鈴鹿で好成績をあげている17号車。第6戦、第7戦の舞台であるSUGO、オートポリスは中高速コーナーが多いという点で鈴鹿と共通しており、良いイメージを持った状態で車両のセットアップができそうだと語る田坂エンジニア。17号車の塚越と松下信治は現在34ポイントでランキング4番手であり、最終戦に向けてポイントリーダーに浮上するチャンスは大いにあるだろう。

 
 
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