まさに“水を得た魚”。雨の中ドライタイヤで首位快走したStudie BMWのファルフス「僕の好きな路面状況。楽しかった!」

7号車Studie BMW M4のアウグスト・ファルフスは、ニュルブルクリンク24時間で培った経験が、スーパーGT第6戦SUGOでの雨の好走に繋がったと考えている。

まさに“水を得た魚”。雨の中ドライタイヤで首位快走したStudie BMWのファルフス「僕の好きな路面状況。楽しかった!」
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 雨が降ったり止んだりという難しいコンディションとなったスーパーGT第6戦SUGO。雨が降り始めたことで15周頃からピットが騒がしくなってくると、GT300クラスの主役となったのは7号車Studie BMW M4だった。

 9番グリッドスタートの7号車を駆るアウグスト・ファルフスは、多くのマシンがウエットタイヤに交換するコンディションながらドライタイヤのままステイアウト。雨脚がかなり強まった28周目にはピットインして荒聖治に交代したが、それまではトリッキーなコンディションをものともせずにトップを快走していた。

 雨が降り始めた15周前後でピットインしてドライタイヤ→ウエットタイヤに替え、レース中盤にドライバー交代を含むルーティンストップを行なったチームと比べると、ファルフスが中盤までドライタイヤで粘った7号車はドライ→ウエットへのタイヤ交換とドライバー交代を同じタイミングで行なうことができたため、前者よりも1回少ないピットストップでレースを進められた。

 レース後半に路面が乾き、ドライタイヤでの走行となってからはペースが上がらず、5位でフィニッシュした7号車。ファルフスは、路面が濡れたままレースが進んでいれば、表彰台を獲得することもできたはずだと考えている。

「僕のスティントは相当期待が持てていた」とファルフスはmotorsport.comに語る。

「こういったコーナーごとに適応が必要なミックスコンディションは、まさに僕の好きなコンディションだ」

「チームはステイアウトという良い判断をしてくれた。雨が降ってすぐに多くのマシンがピットに入っても、僕たちは慌てなかったんだ。ウエットタイヤを履いていた人たちのラップタイムを教えてもらっていたけど、彼らの方が速かったのは数周だけだった」

「(タイヤにかかる)エネルギーの大きいサーキットということと、高い路面温度に助けられた。温かいコースで少し雨が降っている時のことは、ニュルブルクリンクで学習済みだ」

Augusto Farfus, #7 Studie BMW M4

Augusto Farfus, #7 Studie BMW M4

Photo by: Motorsport.com / Japan

「路面が温かかったので、タイヤの温度を保つことができた。気温があと10℃低ければ、僕もすぐにピットに入っていただろう」

 雨が降り続けば、1回ストップでチェッカーを受けられたはずの7号車。終盤に路面が乾いたことでドライタイヤに交換するための2回目のストップを強いられたが、当時のことをファルフスはこう語る。

「ミックスコンディションが続けば(2号車muta Racing GR86 GTに次ぐ)2位が狙えそうだったのに、残念ながら路面が乾いてペースが落ちてしまった」

「セイジはタイヤをマネジメントするのに苦労していて、まさにカモにされてしまった」

「でも5位でポイントを獲得できたのは良かったし、チャンピオンシップにも生き残れた。何より楽しかったよ!」

 7号車がポールトゥウィンを飾った第3戦鈴鹿はニュルブルクリンク24時間出走のため欠場していたファルフス。今回のSUGO戦が7号車のドライバーとして手にする初のポイントとなった。ただ鈴鹿での21ポイントに今回手にした6ポイントを加え、シリーズポイントを27とした荒は、ドライバーズランキングで5番手につけている。首位(56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rの藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)との差は19ポイントだ。

 BMWのワークスドライバーとして来週末もIMSAやGTワールドチャレンジ・ヨーロッパに出走するため、スーパーGT第7戦オートポリスも欠場するファルフスだが、BMW M4 GT3はスーパーGTのGT300クラスを代表するような車両になるポテンシャルがあると付け加えた。

「このマシンの強さは様々な選手権を通して目にしてきたけど、ここ(スーパーGT)では特にタイヤのマッチングという点で改善の余地はある」

「ただ、その辺りの知識を得るのは時間の問題だと思うし、そうなればいずれは選手権で最強のパッケージのひとつになれる」

 
 
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