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タイヤに苦しむ中、巧みに2位を死守。逆転タイトルに望み繋いだ山本尚貴「最終戦は勝って終わりたい」|スーパーGT第7戦

スーパーGT第7戦で2位を獲得した100号車STANLEY NSX-GT。山本尚貴は、終盤の24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zによる追撃を振り切ってポジションを死守したが、悔しさの方が大きいようだ。

#100 STANLEY NSX-GT

写真:: Masahide Kamio

 オートポリスで行なわれたスーパーGT第7戦の決勝レース終盤、緊迫した争いを繰り広げたのは100号車STANLEY NSX-GTと24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zだった。2番手を走行しながらペースの上がらない100号車の山本尚貴は24号車の平手晃平に約20周に渡って攻め立てられるも、最後までポジションを守り切り、24号車と0.291秒差の2位でチェッカーを受けた。

 側から見てもタイヤに苦しんでいる様子の山本だったが、巧みにブロックラインを取りながら追撃を交わし続けた。その走りには24号車の陣営も舌を巻いており、村田卓児エンジニアは「外から見ていて、こちらの方がタイヤ的に優位だったのが分かっていたので、抜いて欲しいなと思っていましたが、山本選手は上手でしたね」と話していた。

 また、最終的には山本に敗れた形の平手も「今日はぶっちぎって勝ちたかった」としながらも、「十分楽しめました」と笑顔を見せてバトルには満足げ。「ものすごくリスクを負えば行けた(オーバーテイクできた)と思いますが、僕たちもここでレースを終える訳にはいかなかったので」と振り返った。

 一方、ポジションを文字通り“死守”して2位を手にした山本は、その表情こそ暗くはなかったものの「悔しい」と口にした。彼はその理由について次のように語った。

「戻ってきたタイヤをまだ見ていないので状況は完全には把握しきれていませんが、おそらく完全摩耗しているのではないかと思われます。途中からタイヤが全くグリップしなくなってしまいました」

「今シーズンはずっとタイヤを持たせることができないレースが続いていて、それが課題であり、成績を残せない要素になっていました。その課題解決に取り組んでいるのですが、それが解決せず、今回も出てしまい悔しいです」

 グリップを失っている中、不用意にタイヤカスを拾わないように、そしてGT300クラスのラップダウン車両と交錯する際に隙を突かれないよう細心の注意を払っていたという山本。そういった走りが奏功して2位に繋がった形だが、この2位が意味するものは大きい。

 仮に100号車が24号車に抜かれて3位となっていれば、山本と牧野任祐は最終戦を前に逆転タイトルの可能性が消滅していた。しかし2位になったことで、山本と牧野はランキング4番手に浮上。ポイントリーダーの千代勝正、高星明誠組(#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z)とは17点差と、土俵際で王座戦線に生き残った。

 昨年は連覇まであと一歩というところまで迫りながらも、GT300車両との接触という形でタイトルを逃した山本。彼は昨年のリベンジという意識は強くないとして、今季抱えた課題を解決して優勝でシーズンを終えたいという気持ちが強いと語った。

#100 STANLEY NSX-GT

#100 STANLEY NSX-GT

Photo by: Masahide Kamio

「去年の最終戦がまだ1年前なのか、という感じです」と山本は言う。

「それに対するリベンジ(の思い)はゼロではありませんが、それはもう過去のことですし、それを取り返すためにレースをしている訳ではありません。それよりも、今年1回も勝てていませんし、最後のガチンコ勝負のレースで自分たちの強さを見せたいと思っています」

「今シーズン自分たちの抱えている課題を解決できるように努力して、最終戦勝って終わりたいです。その結果としてチャンピオンを獲れればいいですけど、純粋に、勝って終わりたいですね」

 
 
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