【スーパーGT】ホンダ勢、集団でのレースを強いられるも「全車完走のおかげで多くのデータが取れた」

ホンダの佐伯昌浩ラージ・プロジェクトリーダーは、スーパーGT開幕戦でGT500のホンダ勢が集団でのレースを強いられてしまい、本来のペースを発揮することができなかったが、全車完走したことでたくさんのデータを集められたと語った。

【スーパーGT】ホンダ勢、集団でのレースを強いられるも「全車完走のおかげで多くのデータが取れた」

 岡山国際サーキットで行なわれたスーパーGT開幕戦。GT500クラスに参戦するホンダ勢は17号車Astemo NSX-GTの5位が最高位となり、トップ4をトヨタGRスープラ勢に独占される形となった。

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 5台のホンダ勢は予選で軒並み苦戦。ダンロップタイヤユーザーの64号車Modulo NSX-GTと16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTがQ2に進出したものの6番手、7番手に留まり、ブリヂストンタイヤユーザーの3台はQ1落ちに終わった。決勝レースでは終盤、ブリヂストンタイヤ勢がペースの上がらない39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraを先頭とする4番手集団に位置して接戦を繰り広げたが、狭くて抜きにくい岡山のコース特性もあって攻略に手こずった。

 ホンダの佐伯昌浩ラージ・プロジェクトリーダーは、今回のレースを次のように総括した。

「ホンダ勢としては予選の順位が悪かったために、どうしても集団の中でのレースとなってしまったので、なかなか自分たちのペースで走れなかったというのが全体像でした。ただ、集団から抜け出せたとしても、トップ3台のペースが安定して速かったので、そこまで行けたかどうかは分かりません」

「ペースの落ちてきた39号車に引っかかってオーバーテイクし切れなかったことは今後の課題になると思います。レースは少し荒れた展開になってセーフティカーが入りましたけど、その中でもNSXは全車完走しまして、3台がポイントを得られたので、今後のレースでさらにそれを積み重ねて、チャンピオン争いに加わっていこうと思います」

「ダンロップタイヤの2台に関しては、予選を見ても一発のタイムは安定していると思いますし、レースの後半10ラップくらいもかなり良いペースで走れていますので、今後の真価に期待しています」

 また佐伯LPLは、ホンダ勢全車完走によって多くのデータが得られたことはポジティブだとしつつ、もう少し単独走行をする場面が多ければ、もっと良いデータを集めることができたはずだと語った。

「データに関しては、全車完走してくれたおかげでしっかり溜まっているので、それをもとに解析していきたいと思います」

「もう少し単独走行をできればもっと良いデータが取れたと思いますけどね。今回は集団の中での走りになったので……でもピックアップなどで(ペースが)ズルズル落ちることはなかったようです。あまり昨日と状況は変わっていないと思いますが、あまりにラップタイムの差があるので、そこ(昨日との状況の違い)を即答するのは難しいですね」

 ホンダ勢は今回、セットアップの方向性が定まらなかったことが予選での苦戦に繋がり、その影響で決勝は密集した中団での戦いをせざるを得なくなった。ホンダの車体開発責任者である往西友宏は、今後は今回明らかとなったセットアップ面での課題に対処し、速さを引き出していく必要があると語った。

「昨年は何度も戦えているサーキットがある一方で、岡山はテストのみの走行となっていました」

「セットアップというのはやはり、ライバルとの差を意識しながら突き詰めていくというものですから、仮に事前テストで他社と同等でも、実際(レースウィークで)蓋を開けてみるとセットアップ面で妥協せず突き詰めないと追い付けない、などということもあります。今回は新しい課題が見つかったので、もう少しそういうところを頑張って速さを引き出さないといけません」

「そういう状況なので、昨年レースディスタンスを走れていないサーキットで同じような展開になることも予想されます。ただ、今年のモデルで初めて他社さんとレースをして、差がはっきりわかってきたので、それを踏まえて事前の準備などに注力しきたいと思います」

 

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この記事について

シリーズ スーパーGT
イベント 第1戦:岡山
執筆者 戎井健一郎