レースレポート

WEC カタール1812km

フェラーリ表彰台独占、キャデラックまさかの同士討ち。トヨタ粘りの追い上げ5-6位|WEC開幕戦カタール1812km

WEC開幕戦カタール1812kmの決勝レースが行なわれ、AFコルセ50号車フェラーリが優勝。トヨタは5-6位でフィニッシュした。

公開日時: 2025/03/01 4:25

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#50 Ferrari AF Corse Ferrari 499P: Antonio Fuoco, Miguel Molina, Nicklas Nielsen

#50 Ferrari AF Corse Ferrari 499P: Antonio Fuoco, Miguel Molina, Nicklas Nielsen

写真:: FIAWEC - DPPI

 FIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦カタール1812kmの決勝レースは、フェラーリ499Pが表彰台を独占。アントニオ・フォコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン組のAFコルセ50号車フェラーリが優勝した。

 現地14時に1812km、または10時間で争われる長丁場のレースがスタート。スタートで50号車がひとつポジションを上げたことで、51号車とのワンツー体制を築き、レースを引っ張った。

 昨年のマニュファクチャラーズ王者であるトヨタは、7号車がポジションキープの7番手、クラス最後列からスタートしたトヨタ8号車は、ライバルがスピンやトラブルで後退する中、最初のピット作業でアンダーカット。9番手まで浮上した。

 これがデビュー戦で注目されていたアストンマーティン・ヴァルキリーは、開始から1時間経過を前に右ドアが開いてしまうというトラブルが009号車に発生。ピットに戻る前に風圧でドアが吹き飛んでしまい、ガレージインとなった。

 レース開始から2時間が経過した直後、単独スピンしグラベルにスタックしたLMGT3車両の回収のため、バーチャル・セーフティカー(VSC)が出される。これでタイミングよくピットに入っていたハーツチームJOTAのキャデラック2台が大きなアドバンテージを得て、フェラーリ勢の前に出てワンツーとなった。

 VSCは後にセーフティカー(SC)に切り替わり、ジェンソン・バトンがドライブするJOTA38号車を先頭にリスタートが行なわれようとしていたが、加減速の呼吸が合わなかったのか、アレックス・リンが乗るJOTA12号車が38号車に追突。まさかの同士討ちとなってしまった。この件で後に12号車にペナルティが出された。

 これで再びフェラーリがワンツー体制。さらにはサテライトの83号車も加わり、フェラーリがトップ3を独占した。

 しかし50号車は2番手争いの中で接触しスピン、51号車はVSC中の手順違反でペナルティを受けて83号車が首位に浮上した。

 レース折り返し直前には、デブリ回収のためSCが出動。このタイミングで各車がピットインし、戦略やギャップがリセットに。トヨタ勢は7号車が3番手、8号車が4番手でリスタートを迎えた。

 レースが再開されしばらくすると、フェラーリ50号車が再び83号車からリードを奪う。83号車は7号車からプレッシャーを受けるようになった。

 終盤を見据えてピットのタイミングを変えるマシンにより、順位も変動していく。首位50号車はタイヤ交換でタイムロスする場面があり、再び83号車が首位を奪うなど、フェラーリ陣営内での優勝争いも僅差のままレース最後の1時間に突入した。

 83号車は最後のピットストップでタイヤ交換せず。一方、51号車は左側の2輪を交換した。最も燃料に余裕があった50号車はピットインを遅らせ、タイヤ交換せずにコースに復帰したことで83号車を逆転し、首位を奪還。そのまま逃げ切り、10時間のレースで318周を走って開幕戦優勝を果たした。

 83号車は終盤ペースが厳しくなり、51号車に迫られるものの、なんとか抑えきって2位。51号車が3位となり、フェラーリが表彰台を独占する形となった。

 トヨタ勢は、ラスト1時間の時点でフェラーリ勢の後ろ4-5番手につけていたが、ラストピットでBMW15号車が2台を逆転。4位に入った。トヨタは8号車が5位、7号車が6位でのフィニッシュとなった。

 7位以下はBMW20号車、キャデラック12号車、プジョー93号車、ポルシェ5号車というトップ10となった。

 LMGT3クラスは、序盤からマクラーレンとレクサスのトップ争いが展開された。アコーディスASPチームのレクサス78号車がマクラーレン勢を交わしてトップに浮上すると、その後も何度かトップに立ちレースを引っ張った。

 マクラーレン勢もポールシッターの95号車がレース中盤にトップに返り咲くと、佐藤万璃音のドライブで後続車両との差を広げていった。

 しかし95号車はピットでのアンセーフリリースで、78号車は技術違反でそれぞれペナルティを受けて後退を余儀なくされた。

 レースはTFスポーツのコルベット33号車と、マクラーレン59号車がファイナルラップまで激闘を続けたが、33号車が逃げ切り優勝。佐藤がチェッカーを受けた95号車はクラス7位となった。

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