平川亮、ル・マン初制覇も「まだ夢が叶ったという実感がない」チームメイトも走り称える
2022年のWEC(世界耐久選手権)第3戦ル・マン24時間レースは、TOYOTA GAZOO Racingの8号車が優勝。初のル・マン制覇となった日本人ドライバーの平川亮はル・マンウィナーに名を連ねたことに喜びのコメントを寄せた
6月11日から12日にかけて行なわれたWEC(世界耐久選手権)第3戦ル・マン24時間レース。レースはTOYOTA GAZOO Racingがリードする形となり、トラブルなく走りきった8号車GR010 HYBRIDが総合優勝を飾った。
フロントロウを確保したトヨタ勢は決勝レースでも問題なくレースをリード。日本人ドライバーの平川亮が参加する8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー)も順調に走行を重ねた。
僚友7号車(小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス/マイク・コンウェイ)がマシンに電装系トラブルを抱えたり、スローパンクチャーを喫したりと長丁場のレースで問題も発生するなか、8号車は快調に走行。これが勝負の趨勢を決することになった。
平川は2022年からTGRのメンバーとして挑戦を開始。そして早くもル・マンウィナーとなった。ただ、レース後に寄せられたコメントでは、まだ実感がないと語っている。
平川亮(8号車 ドライバー)
「伝説のドライバーが並ぶ、ル・マンウィナーのメンバーリストに名を連ねることができ、光栄です。正直なところ、まだ夢が叶ったという実感がありません」
「ずっと接戦で、特に7号車とは素晴らしいバトルができました。私がチームに加わって以来、沢山助けてくれたセバスチャンとブレンドンには本当に感謝していますし、彼らと同じチームでドライブでき光栄でした」
「TGRのメンバーとして初めてのル・マンで1-2フィニッシュを飾れたというのも最高ですし、ハードワークを続けてくれたチーム全員に感謝します。我々8号車は戦略もピットワークも完璧でしたし、一切トラブルも起こらないレースでした。これ以上のものは望めないと思います」
セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
「亮とブレンドンと共に、表彰台の中央に立つという格別な瞬間を味わい、その後の自分を言葉で表すのは難しい。初めて8号車のクルーとしてル・マンに出場した亮と共に優勝できたのは最高だ」
「彼は本当に素晴らしい走りで、その功績を称えたいと思う。チーム全員、そして、僕ら8号車のクルーも一切ミスすることなく、車両にもダメージを負わず、完璧なレースを戦い抜いた」
「僕にとってル・マンでの4度目の勝利、また、TOYOTA GAZOO Racingの5連覇を勝ち取ることができ、信じられない気持ちだ。今日達成した偉業を実感するには少し時間が必要になりそうだ」
ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
「TOYOTA GAZOO Racingのル・マンでの1-2フィニッシュを達成できて嬉しい」
「ハイパーポールでアタックを担当し、ポールポジションを獲得した時も素晴らしい気分だったけど、決勝のチェッカーを受けたときはさらに最高だった。ル・マンで最後のドライバーを担当しトップでチェッカーを受けたのは初めての体験だったから、フィニッシュラインを越えたときは感無量だった」
「レース中は結果については考えないようにしている。レースは、特にトヨタにとっては、最後の最後まで何が起こるかわからないからだ。だからこそチェッカーを受けたときには全ての感情があふれ出し、信じられない気分だった」
「亮は本当に良いドライバーで、彼が初優勝を果たせたことも嬉しい。僕らは皆、彼のことが大好きで、既に彼は強力なチームの一員だ。また、7号車のクルーとの関係も良く、レースの大半で、素晴らしいバトルを楽しむことができた。バトルの間はずっと全開だったけど、彼らにトラブルが発生したあとは、リスクを最小限に抑えて走ったよ」
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