WEC、2022年の開催カレンダーを発表。今季と同じく全6レースを予定
ACO(フランス西部自動車クラブ)は、2022年のFIA 世界耐久選手権(WEC)の開催予定を発表。全6レースが想定されている。


8月20日、ACO(フランス西部自動車クラブ)はFIA 世界耐久選手権(WEC)の2022年開催スケジュールを発表。2021年と同じく全6レースでの開催予定を明らかにした。
現在WECは伝統のル・マン24時間レース開催を迎えている真っ最中だが、ACOは来年3月から始まる2022年シーズンのWEC開催カレンダーを発表した。
新型コロナウイルスによるチームへの経済的な影響を軽減するため、2021年シーズンは全8レースから6レースへと短縮された。2022年シーズンも、レース数が維持される形だ。開幕戦には2シーズン連続で新型コロナウイルスの影響を受けて中止となったセブリング1000マイルレースが設定され、スパ・フランコルシャン、ル・マン、モンツァ、富士と続き、11月にバーレーンでフィナーレを迎える。
今季のル・マン24時間レースは新型コロナの影響で8月開催へと後ろ倒しされたが、来年はひとまず例年通りの6月開催に予定されている。
WECを主宰するACOのピエール・フィヨン会長は、来季のカレンダーについて「露出を最大化し、コストダウンを継続するように設定された」とコメントしている。
またWECのフレデリック・ルキアンCEOはカレンダー発表の会見の場で、次のように述べている。
「我々の狙いは、過去18ヵ月間、メーカーとチームにとって厳しい時期にあるなかで、グローバルかつ費用対効果の高いパッケージを策定することだった」
「2022年のカレンダーはクラシックなレースと耐久レースの伝統の、完璧な融合を果たしている」
「シーズン10のスケジュールは競技者、そしてチームの両者にとって良い評判を受けるだろうと自信を持っている」
なお開幕前テストとなる“プロローグ”は、セブリング1000マイルの開催1週間前にセブリングで行なわれる予定だ。一方でル・マン24時間レースを前にしたテストデーの計画についてはまだアナウンスされていない。
WECは2018−2019年にかけてスケジュールを長くとり、以降はウィンターシリーズ化を目指してきた。しかし新型コロナウイルスの影響でスケジュールが乱れ、2022年もウィンターシリーズではなく、年をまたがないスケジュールでの開催となった。
2022 FIA 世界耐久選手権 開催カレンダー
日程 | 開催地 |
3月12〜13日 | プロローグ(セブリング) |
3月18日 | セブリング1000マイル |
5月7日 | スパ・フランコルシャン6時間 |
6月11〜12日 |
ル・マン24時間 |
7月10日 | モンツァ6時間 |
9月11日 | 富士6時間 |
11月12日 | バーレーン8時間 |
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