アルピーヌ、2026年限りでWEC撤退を決定。今後は「F1に集中」とCEO
アルピーヌは2026年シーズンを最後に、世界耐久選手権(WEC)から撤退する。
#35 Alpine Endurance Team Alpine A424: Paul-Loup Chatin, Ferdinand Habsburg, Charles Milesi
写真:: Shameem Fahath / Motorsport Network
2月12日、アルピーヌは2026年シーズンをもって、世界耐久選手権(WEC)の参戦を終了すると明かした。
ルノー傘下のスポーツカーブランドであるアルピーヌ。彼らは2021年にWECハイパーカークラスへの参戦をスタートさせ、2023年を除いてこれまで参戦を続けてきた。ただ、直近4シーズンで計3勝にとどまっている。
その間にブランドの収益は低下し続けていて、WEC参戦は岐路に立たされていた。親会社のルノーが、多くのモータースポーツ活動で縮小傾向を示していることからも、それは明らかだ。
例えばF1では2025年限りでパワーユニットの自社製造を終了。2026年からはメルセデス製パワーユニットを使っている。また傘下のダチアは今年のダカールラリーで勝利したにもかかわらず、ラリーレイドから撤退し、来年のダカールラリーには参戦しないことを決めている。
アルピーヌがWECから撤退する可能性は以前から指摘されてきた。実際、motorsport.comの調べでは広報担当者もその可能性を否定していなかったが、12日にアルピーヌは正式にWEC撤退を発表した。
アルピーヌのフィリップ・クリーフCEOは、「アルピーヌの長期的な野心を守るため、我々は難しい決断を下さなければならなかった」とコメントする。
#35 Alpine Endurance Team Alpine A424: Paul-Loup Chatin, Ferdinand Habsburg, Charles Milesi
Photo by: Shameem Fahath / Motorsport Network
「自動車産業、とりわけEV市場の成長は予想より遅れている。他方で長期的な成功を収めるためには、アルピーヌの製品ポートフォリオおよびブランドへの投資を継続する必要がある。そのため、持続可能な将来を持つブランドを築くため、断固とした行動を取らなければならなかった」
「アルピーヌの全員が一丸となりこれらの課題に集中しなければならない。モータースポーツに関して言えば、今季限りでWECを継続できないことは残念だと思っているが、F1に集中することで、製品と市場の成長という我々の野心に沿ってブランド認知を拡大できる独自のプラットフォームを得ることができる」
「勝利への精神は、アルピーヌのビジネス全体に流れるDNAの一部だ。したがって、2026年の最後のレースの、最後の瞬間まで戦い続けると確信している」
アルピーヌのWEC撤退の決断によって、フランスのヴィリー-シャティヨンにあるルノーの拠点の将来に、さらなる不透明感が生じている。この拠点は長年F1のエンジン製造を担ってきたが、先述の通りパワーユニット内製を終えるという判断が下された時点で先行きはすでに不安視されてきた。
ルノー側はこの施設を“ハイパーテック・アルピーヌ”という施設にリブランドし、そこではアルピーヌの次期スーパーカーの設計、バッテリーおよび電動技術の開発、WEC(世界耐久選手権)、フォーミュラE、ラリーレイド・プログラムの支援などが行なわれる予定として、さらにF1への関与も視野に入れているとしてきた。
しかしWECハイパーカープロジェクトが終了することに加え、他プロジェクトの規模も大きくないことから、事業面では300~350人のスタッフを維持する正当性が乏しい状況となっている。
なおこの状況に対してはヴィリー=シャティヨンのジャン=マリー・ヴィラン市長が「嘘と裏切り」があったとして厳しい批判を展開するなど、今後問題化しそうな気配もある。
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