D’station Racing、今後はWEC継続参戦を最優先にスーパーGT復帰も視野。S耐やFRJなど他カテゴリーでも存在感

D’station Racingは、WEC(世界耐久選手権)の参戦継続を大きな目標としており、スーパーGTへの復帰も検討しているようだ。

D’station Racing、今後はWEC継続参戦を最優先にスーパーGT復帰も視野。S耐やFRJなど他カテゴリーでも存在感

 これまでスーパーGTやスーパー耐久など、日本のレースカテゴリーで活躍してきたD’station Racingは、2021年から活躍の場を世界選手権に広げた。彼らはTFスポーツとの提携によりWEC(世界耐久選手権)のLM-GTE Amクラスへの参戦をスタートし、8月のル・マン24時間レースではクラス6位を獲得してみせた。

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 しかし彼らはこの結果には満足することなく、さらなる高みを目指している。D’station Racingのマネージングディレクターでありドライバーも務める藤井誠暢は、2000年のチームタイサン以来となる、日本チームによるル・マン24時間GTクラス優勝を目標にしていると語る。

 藤井はmotorsport.comに次のように述べた。

「我々はもう1シーズン、欲を言えばもっと長くWECに参戦を続けたいと思っています。WECは非常に良いステージだと思います」

「世界のプロ・アマレースの中で最もレベルが高いですから、星野さん(オーナードライバーの星野敏)にとっても、D’station Racingにとっても参戦継続は良いことだと思います」

「我々は初のル・マンで6位に入りましたし、多くのことを学習できたので、来年に向けての改善点を多く洗い出すことができました。来年は表彰台を狙いたいですし、最終的にはレースに勝つことが目標です」

「そして(GTクラスの車両がGTEから)GT3にスイッチするということで、競争は激化するでしょうし、多くのメーカーが参入してくるでしょう。だからこそWECへの参戦は続けたいですし、それが一番の優先事項です」

 また藤井は、昨年まで参加していたスーパーGTへの復帰も視野に入れていると明らかにした。D'station Racingは2019年からアストンマーチン・レーシングとのパートナーシップを開始し、アストンマーチン・ヴァンテージGT3でGT300クラスを戦っていたが、今季は参戦を見送っている。

「我々はスーパーGTに復帰したいと思っています」と藤井は言う。

#9 PACIFIC NAC D'station Vantage GT3

#9 PACIFIC NAC D'station Vantage GT3

Photo by: Masahide Kamio

「(2022年に復帰できるかどうかは)現時点ではどうなるか分かりません。しかし日本で最も大きな選手権ですし、将来的には復帰したいと思っています」

「2019年からアストンマーチンとのプログラムが始まり、同年はダレン・ターナーを起用し、2020年はコロナ禍が起こるまではニッキー・ティームを起用することとなっていました」

「今は状況的にヨーロッパのドライバーが日本に来ることは難しいですが、アストンマーチン ・レーシングと(ファクトリードライバーの起用について)話し合い、将来的には最強のパッケージを作り上げたいと思っています」

 D'station Racingの活躍の場はWECにとどまらない。先日行なわれたスーパー耐久では最終戦を前にして初のシリーズチャンピオンを確定させ、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の第3大会には144名によるオーディションを勝ち抜いた澤龍之介を起用して参戦し、見事優勝を飾った。

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 藤井はFRJに関して、来季以降は体制を拡充してフル参戦する計画であると語った。

「我々はフォーミュラ・リージョナルのマシンを2台所有しています。来年はフォーミュラ・リージョナルでフルシーズンを戦いたいです」

Ryunosuke Sawa, D'station Racing

Ryunosuke Sawa, D'station Racing

Photo by: FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

「ワンメイクの選手権で、参戦コストもかなり安い部類です。多くの若手ドライバーが(FRJで好成績を残して)FIAのスーパーライセンスポイントを獲得したいと思っているので、興味深い選手権だと思います」

「来年は2台のマシンを走らせる予定ですが、車両が比較的安価なので、さらに購入する可能性もあります」

「ドライバー育成プログラムとまでは言いたくありませんが、優秀なドライバーがこのプロジェクトに参加してくれれば、彼らにはスーパーGTやスーパー耐久、そしてWECに参戦するチャンスがあります」

 

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