ル・マン優勝のフェラーリ499P、クラス最重量&最小出力に。WECサンパウロ6時間の性能調整が発表
WEC第5戦サンパウロ6時間レースの性能調整が発表され、開幕から4連勝しル・マン24時間レースを制したフェラーリ499Pに厳しい調整が加えられた。
#51 Ferrari AF Corse Ferrari 499P: Alessandro Pier Guidi, James Calado, Antonio Giovinazzi
写真:: Rainier Ehrhardt
世界耐久選手権(WEC)の第5戦サンパウロ6時間レースに先立ち、性能調整(BoP)が発表された。7月7日に発表されたこのBoPでは、ル・マン24時間レースという大一番を終えたこともあってか、大幅な変更が加えられており、今季開幕から好調だったフェラーリ499Pは重量増および出力低下の調整を受けている。
ル・マンを除く過去3戦中、ベスト2レースのデータを使用するという新方式で算出されたBoPにより、フェラーリ499Pの最低重量は第3戦スパからプラス12kgの1069kgに。これは今回変動なしとなったトヨタGR010ハイブリッドと並び、クラス最重量となっている。
また時速250km以下での最高出力はマイナス9kWとなり480kWに。これはプラス5kWされて485kWとなったトヨタGR010を下回り、クラス最低の数値だ。時速250kmを超えた速度域では、パワーゲインと呼ばれる調整により最高出力が変動するが、これもフェラーリ499Pはプラス5.6%。7.2%のトヨタより低い数値となっている。
それ以外では、BMW MハイブリッドV8がプラス9kg、アルピーヌA424が8kgの重量増となっている。最高出力では、BMWはプラス2kWで505kW、アルピーヌはマイナス8kWで512kWとなっている。
対照的な調整となったのはキャデラックVシリーズ.Rとポルシェ963。それぞれ車重が2kg軽量化された上、キャデラックは最高出力がプラス15kWも増加し、516kWに。ポルシェも7kW増加し501kWとなっている。
LMGT3クラスでは、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rが25kgの軽量化されたのを筆頭に、車種ごとに大きく調整が施されており、これまでとは全く異なる勢力図になる可能性もある。
ハイパーカークラスのBoPは以下の通り。()内は今回の変化量だ。
|
|
最低重量(kg) | 最高出力(kW) | パワーゲイン(%) |
スティントごとの最大エネルギー(MJ) |
|
アルピーヌA424 |
1051(+8) | 512(-8) | -5.5(-1.1) | 892(-10) |
| アストンマーティン・ヴァルキリー | 1030(-5) | 520 | 0.0(+2.7) | 919(+11) |
| BMW MハイブリッドV8 | 1058(+9) | 505(+2) | -0.4(-1.6) | 904(-3) |
| キャデラックVシリーズ.R | 1040(-2) | 516(+15) | -1.7(-5.5) | 904(-2) |
|
フェラーリ499P |
1069(+12) | 480(-9) | 5.6(+1.9) | 893(-4) |
| プジョー9X8 | 1030 | 520 | -6.0(-2.3) | 897(-5) |
| ポルシェ963 | 1053(-2) | 501(+7) | 0.4(-3.0) | 905 |
| トヨタGR010 | 1069 | 485(+5) | 7.2(-1.1) | 903(-2) |
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