レベリオン、WEC最終戦バーレーンへの参戦を見送り。LMP1クラスはトヨタ2台のみに
レベリオン・レーシングは、先日行なわれたル・マン24時間レースがWEC(世界耐久選手権)で最後のレースであり、最終戦バーレーンには参加しないことを明かした。
2019-2020シーズンのWEC(世界耐久選手権)を最後にモータースポーツ活動を終了することを発表しているレベリオン。彼らは最終戦のバーレーン8時間レースを待たずにシーズンを終えるようだ。
今季ここまでのWEC LMP1クラスにはTOYOTA GAZOO Racingとレベリオンの2チームが全戦参戦している。その他にはチームLNT(ジネッタ)やバイコレスも数レースに参戦していたが、彼らはいずれも最終戦に参加しないことを既に表明している。
レベリオンのカリム・ブハドラCEOは以前、11月14日に行なわれる最終戦への参加可否は、トヨタを下してタイトルを獲得するチャンスがあるかどうかにかかっていると話していた。
グスタボ・メネゼス、ノーマン・ナトー、ブルーノ・セナの3人を擁し、先日行なわれたル・マン24時間レースを総合2位で終えたレベリオン1号車は、今季ここまで145点を獲得しており、ドライバーズランキングでトヨタ8号車(175点)、トヨタ7号車(168点)に次ぐ3番手につけている。ただ8時間レースで与えられるポイントは優勝38点、2位27点、3位23点……となっているため、レベリオン1号車が最終戦で逆転タイトルを勝ち取るには、トヨタ勢が2台ともトラブルに見舞われてリタイアに追い込まれるか、少なくとも大きく順位を下げることが条件となっていた。
そういう背景もあってか、ブハドラCEOはmotorsport.comに対し、バーレーン戦への参加を断念することを決定したことを明らかにした。したがって同レースの最高峰クラスはトヨタ2台のみによって争われることとなる。
中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーを擁するトヨタ8号車と、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスを擁するトヨタ7号車のタイトル争いは非常に白熱している。前述の通り、現在はル・マンを制した8号車が7号車を7点リードしているが、最終戦バーレーン8時間で与えられるポイントは優勝38点、2位27点となっているため、文字通り“優勝した方がチャンピオン”という図式となっている。
また、バーレーン戦ではLMP1のプライベーターがゼロとなることから、WEC側が今季から導入しているサクセスハンディキャップをどうするのかにも注目が集まる。サクセスハンディキャップは、ハイブリッドシステムを搭載しているトヨタ勢とノンハイブリッドのプライベーターが拮抗した争いをするために導入されたもので、LMP1の車両間で獲得ポイントの差に応じてハンディキャップを課すというものだ。ル・マン以外のレースで適用されたこの制度に則れば、最終戦でトヨタ7号車は1周あたり0.47秒のアドバンテージを享受することになる。
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