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小林可夢偉&中嶋一貴、WEC目指す平川亮にエール「正直少し苦戦している。でも彼なら成長してくれるはず」

トヨタのWECドライバーである小林可夢偉は、レギュラードライバー入りを目指してテストに参加している平川亮がGR010の適応に若干苦戦している部分があると認めつつも、それを克服してくれるはずだと述べた。

Ryo Hirakawa, TOYOTA GAZOO Racing

写真:: TOYOTA GAZOO Racing

 TOYOTA GAZOO RacingのドライバーとしてWEC(世界耐久選手権)で活躍してきた中嶋一貴が今季限りでのWEC勇退を発表したことで、来季のドライバーラインアップに関しては注目が集まっている。既に2度にわたってGR010をテストドライブしている平川亮も、もちろんその有力候補のひとりだ。

 そんな平川について、これまでWECで数々の実績を残してきた中嶋と小林可夢偉はどういった印象を持っているのだろうか?

「正直ちょっと苦戦しているところがあります。GR010が乗りにくいクルマであることは間違いないですから」

 そう語るのは小林。その乗りにくさの理由については「僕自身は乗りにくいというイメージがなかったので何とも言えませんが」と前置きした上で、「運転しながら色々微調整できるクルマなので、自分がクルマのことを理解していないと、速い状態にすることはできません」と説明した。

 これについては中嶋も同意している。中嶋は先代のマシンであるTS050も含め、WEC最高峰クラスを戦うハイブリッドマシンは非常に複雑な部分があると語った。

「クルマ自体の作りが複雑なので、パワートレインや制御系など、クルマの構造を理解しながら走らないと、普通のクルマを走らせる感覚でやっていくとドツボにハマることがあるみたいなんですよね」

「TS050や今のハイパーカーも、ハイブリッドのシステムがある関係で、人によっては自分がイメージする動きと実際のクルマの動きが噛み合わず、それを自分のドライビングだけで解決することが難しい、というケースもあるようです。走った後にエンジニアからフィードバックをもらって、理解して、改善していく作業が必要です」

 平川が現在最も苦戦しているのはブレーキ。これは平川自身も以前言及していた点だ。GR010は回生システムのモーターがフロントにのみついているが、摩擦ブレーキのみで制動するリヤとのバランスを取るのが難しいようだ。小林はこう説明する。

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「カーボンブレーキは温度によって効き具合が変わりますが、回生ブレーキは常に同じ。すると走っていてブレーキの温度が下がってくると、(回生ブレーキのない)リヤだけ効かないということがあります。思い切りブレーキを踏んだ時、回生の方は常に最大のパフォーマンスを発揮しますが、カーボンは温度によってパフォーマンスの差が大きく出ます」

「苦戦している点については平川本人に伝えましたが、まだ身体と頭がリンクしていない感じがしますね」

 平川が世界の舞台で活躍するためには、この課題を何としても乗り越える必要があるだろう。しかし小林・中嶋の両名はそれほど心配していない。

 小林は平川が「自分を見失わないようにすること」が重要だとして、次のようにエールを送った。

「彼の才能は疑いようがありません。ただ、WECにいるのは本当に速いドライバーばかりなので、平川は自分を見失わないようにしないといけないですね」

「難しいからできない、それだと普通に遅い人です。どうしたらできるのかをトライして、自分が自信を持って走れるようにしないといけません。成長できる部分、勉強すべき部分がまだまだあるのは平川自身が実感していると思いますが、僕は彼なら十分チャンスがあると思うし、成長してくれるんじゃないかなと思います」

 一方の中嶋はこう語る。

「アジャストをしっかりこなしていけば問題ないと思います。平川に関しては過去にLMP2でレースをしていますし、WECの場でマシンを走らせるという点も全く心配ないと思います。コミュニケーションにも問題はありませんし、ただ時間が必要なだけだと思います」

 
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