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勝田貴元、2020年シーズンはWRC最高峰クラスに8戦出走。ヤリスWRCを駆る

トヨタは、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムのドライバーである勝田貴元を、2020年シーズンは8戦にわたってWRC最高峰クラスに参戦させることを発表。最終戦ラリー・ジャパンでも、その雄姿を見られることになった。

Takamoto Katsuta, Toyota Yaris WRC

Takamoto Katsuta, Toyota Yaris WRC

Izumi Hiromoto

 トヨタは、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムのドライバーである勝田貴元を、2020年シーズンは8戦にわたってWRC(世界ラリー選手権)に参戦させることを発表した。勝田がこの8戦でドライブするのは、ヤリスWRCである。

 2019年シーズン、勝田はWRC2クラスに7戦出走。またフィンランド・ラリー選手権ではヤリスWRCを駆り、2戦2勝を挙げた。さらにラリー・ドイチェランドとラリー・スペインでは、WRCクラスに参戦した。

 2020年シーズンはこれを一歩進め、ヨーロッパでの7戦と日本での1戦の合計8戦で、ヤリスWRCを駆り、WRC最高峰クラスに挑戦することになる。コ・ドライバーは2019年シーズン同様、ダニエル・バリットが務める。

「まずこの素晴らしい機会をつくってくださった皆様に感謝の気持ちをお伝えしたいです」

 勝田はプレスリリースにそうコメントを寄せた。

「2020年は新たな挑戦になります。今年参戦したラリー1戦1戦全てがとても良い経験になりました。中でもWRCトップカテゴリーに参戦できたことはとても大きなステップになりました」

「今年ヤリスWRCで参戦したラリーからの学びは多く、トップを目指すためにはドライビング技術やペースノートのレベルを上げることが必要だということが分かりました」

 WRCフル参戦を目指す勝田にとって、2020年は非常に重要な1年となる。

「来シーズン、自分がどこまで成長できるか本当に楽しみです。年間通して良い走りをお見せできるよう頑張ります。シーズンの幕開けに向けて本当に気持ちが高まっています」

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表であり、ラリーチャレンジプログラムの監修を務めるトミ・マキネンも、次のようにコメントを寄せた。

「タカ(勝田)は今年ヤリスWRCで実戦に臨み、いくらかの経験を積みました。今週、ラリー・モンテカルロに向けたテストにも参加したことで、彼はクルマの挙動など、WRカーにさらに詳しくなり、ドライビング技術も向上しています」

「今年のラリー・スペインではいくつかのステージでは、特に2回目の走行で好タイムを記録しました。今は更なる経験を積むことが必要で、経験によりタカはもっと成長するでしょう。2020年に参戦するラリーでは、良い走りを見せてくれると確信しています」

 インストラクターであるヤルッコ・ミエッティネンも、次のように語った。

「タカとダンは2020年のプログラムを通して、更に成長すると思います。2019年シーズンはWRCトップカテゴリーに2戦参戦し、大きくステップアップしました。トップレベルになればなるほど、ドライバー間の争いはぎりぎりのものとなり、良いステージタイムを記録することは難しくなります」

「来シーズンはタカが経験済みで、攻めることのできるラリーと、クルマや路面、気象環境を学ぶことに注力すべきラリーがあります。私達は彼の成長に繋がることならどんなに小さなことでもこだわりながらトレーニングします。このように学び続けることで、目標とするトップレベルに到達するでしょう」

 勝田はまず開幕戦ラリー・モンテカルロでWRCクラスに挑戦。その後、スウェーデン、ポルトガル、イタリア、フィンランド、ドイツ、イギリスを経て、最終戦ラリー・ジャパンに挑む。

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