本文へスキップ

WRC勝者として初の母国戦”ラリー・ジャパン”に挑む勝田貴元「必要な準備・戦い方をするだけ」

ラリー・ジャパンに挑む勝田貴元が、その意気込みを語った。WRC初優勝を挙げたことで、冷静に状況を見極めることができるようになったという。

Takamoto Katsuta

Takamoto Katsuta

写真:: Motorsport.com / Japan

 5月28〜31日に開催されるWRC(世界ラリー選手権)第7戦ラリー・ジャパン。この大会に挑む勝田貴元(TOYOTA GAZOO Racing)がレッドブル・ジャパンのオフィスで記者団の取材に応じ、「必要な準備をして、必要な戦い方をするだけ」と意気込みを語った。

 今年の勝田は、これまでとはひと味違う。なにしろ、WRCウイナーとして母国戦に挑むわけだから。

 勝田は今年の第3戦サファリラリーで涙のWRC初優勝を遂げると、続くラリー・クロアチアでも勝ち連勝。憑き物が落ちたような快進撃を見せた。この時点でランキング首位。その後、チームメイトのエルフィン・エバンスに抜かれたものの、依然としてランキング2番手を維持しており、十分にチャンピオンをも狙えるポジションにつけ、母国戦に挑む。

 ケニアで初優勝した後、勝田はこんなことを言っていた。

「一回勝つと、心にすごい余裕が持てる。それが今、少しだけ分かるような感じがしています。なんか重かったものが少し軽くなったなっていう感覚が、一晩明けた段階でもう既にあります」

「これからは違ったアプローチで、広い視野で戦えるんじゃないかなと思います」

 優勝経験者として臨むラリー・ジャパン。どんな気持ちで挑むのかと尋ねられると、勝田はこう語った。

「昨年までのラリー・ジャパンは終盤戦だったのですが、今年は中盤戦なので、いつもとは違う雰囲気です。でも、気持ちの部分ではそんなに大きく変わった部分はなくて、母国でしっかり良い結果を出したいという想いです」

 ただWRC初勝利を挙げたことによって、心の余裕は生まれている様子だ。

「やっぱり優勝しているからこそ、ここで絶対に勝たなきゃとか、今年中に勝たなきゃという変なプレッシャーはないので、気楽にというわけではありませんが、自分のやるべきことに集中できるかなという心境です」

「WRCに参戦してこれまで色々な経験をしてきました。その中で自分のスピードをある程度理解して、勝てるスピードがある中で、それをどううまくコントロールするのか……それを落ち着いて判断できているかなと思います」

「優勝を目指して全力で戦っているんですが、その中でも間違ったタイミングで無駄なプッシュをしなくなったということは自分でも思っています。それが、安定した結果をある程度出せている要因かなと思います」

「攻めていかないと勝てないスポーツなので、もちろん攻める必要があるところは攻めます。でも展開をしっかり読みながら、週末全体を見ながらラリーを組み立てていくというところを、もっと研ぎ澄ませていけるようにしたいと思います」

 とはいえラリー・ジャパンでの優勝を目指すと、勝田は語った。

「ホームラリーですから、ここで結果を出したいという想いはすごく強いです」

「ラリー・ジャパンで勝つためにはどう戦えばいいのか……やることはいつもと大して変わっていなくて、勝つために、良い結果を出すために、ここで戦うために必要な準備をして、必要な戦い方をする、それだけです」

「毎年のことですが、ラリー・ジャパンは一番大切なラリーだと捉えています。できるだけ多くの方に見ていただいて、その前で優勝できるように頑張りたいと思います」

 前述の通り、勝田は現在ランキング2番手につけている。チャンピオンを狙える可能性をどの程度考えているのか? そう尋ねられると、こう勝田は語った。

「ゼロじゃないのは間違いないです。ゼロって言うなら、ここにいる意味はないと思っています」

「自分としては、今年はチャンスがあると思っています。数値で言うのはあまり得意じゃないんですけど……50%以上はあるんじゃないかと思っています」

「ただ今年は特殊なシーズンで、序盤戦でうまくいくと、後半キツくなるかもしれません。実はターマックラリーが、このラリー・ジャパン以降はひとつもなくて、残りは全部グラベルラリーになります。しかも掃除役と言われるような、早い出走順になります。それは仕方ないですが、そういう状況にいけばいくほど自分との戦いになると思います。もちろん雨が降ったりとか、展開次第な部分もあります」

「今の状況、今自分が持っているスピード、そういうものを自分でしっかりコントロールして戦うことができれば、最後までチャンピオン争いをして、その上でどうなるのかというところまではいけると思います。もちろん簡単ではないですし、自分に足りない部分もありますが、最後まで戦い抜きたいなと思います」

関連ニュース:
 
前の記事 痛恨パンクで優勝逃したオジェ、ハンコックタイヤをSNSで公然批判「冗談であってほしい」
次の記事 勝田貴元、WRC母国戦で問答無用全力プッシュの構え。トヨタの強力なチームメイトも警戒「ハミルトンやフェルスタッペンと戦っているようなもの」

最新ニュース