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勝田貴元のメンター、次期車両の開発……第一線から退いたタナクがトヨタWRCで活躍中「彼はもっと走りたい気持ちもあるんじゃないか」とオジェ

2019年のWRC王者オット・タナクは、テストドライバーとしてトヨタに多くのメリットをもたらすはずだ。

Ott Tänak, Hyundai World Rally Team

Ott Tänak, Hyundai World Rally Team

写真:: Romain Thuillier / Hyundai Motorsport

 2019年にトヨタのドライバーとしてWRC(世界ラリー選手権)ドライバーズチャンピオンとなったオット・タナクは今年、古巣トヨタで車両開発など様々な役割を担っている。セバスチャン・オジェは、タナクの存在が有益なデータをもたらし、ドライバー陣の負担軽減にもつながると語った。

 WRCは来季から新技術規定が施行されるため、トヨタは完全新型のマシンの開発を進めている。その中で彼らは昨年限りでフルタイムのラリー参戦に区切りをつけ、競技の第一線から離れているタナクを起用し、テストと開発業務に携わらせている。

 タナクは今年、WRCサービスパークには姿を見せていないものの、トヨタのドライバーで友人でもある勝田貴元のメンターを務めるなど、WRCとの繋がりは持ち続けていた。そしてそれに加えて2027年型マシンのテストにも参加しており、アスファルトとグラベルの両方でプロトタイプを走らせ、直近ではスペインでテストを行なっている。

 Toyota Gazoo Racing WRTとして初のドライバーズタイトルをもたらしたタナクが復帰を果たしたことで、来季シートに空きが出た場合はタナクが復帰を果たすのではないかという憶測も飛び交っている。

 9度の世界王者であり、現状トヨタのファクトリードライバーの中でただひとり2027年マシンをまだテストしていないオジェは、タナクのトヨタ復帰を歓迎しており、その価値を高く評価している。

「(タナクがテストしていることは)もちろん以前から知っていた。彼にはまだハングリーさがあるし、もっと走りたい気持ちもあるんじゃないかと思う。そこは本人に聞くのが一番だけどね」

 そう語るオジェ。彼自身の来季以降の去就はまだ決まっていない。

「昨年末にも話したけど、彼は当時の状況に満足していなかったし、こうして一度休養することがプラスに働く場合もある。しばらく運転していなかった後で、再びマシンをテストするのはきっと楽しいはずだ」

「オットのフィードバックは常に興味深いものだ。それは間違いない。一方で、僕自身はまだこのマシンをテストしていないし、すぐにその機会が来るかも分からない」

「今はスケジュールがかなり過密だから、こうしたテストを誰かが担ってくれるのは現役ドライバーにとっても助けになる。もし彼がいなければ、カレンダーはもっと過酷になっていただろうね」

 なお、スペインでタナクが走らせたトヨタの新型車両は、今年初めに公開された初期バージョンとは大きく異なるボディ形状を採用していた。ただトヨタはこれらがあくまで“プロトタイプ”に過ぎず、特定の市販モデルと関連するものではないと説明している。

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