WRCに”オイルショック”発生も最悪の事態は回避。燃料サプライヤーが破産、FIAが介入し関税肩代わり
WRCに持続可能燃料を供給していたP1フューエルズが破産手続きを行なったため、FIAは燃料確保のために奔走している。
Elfyn Evans, Scott Martin, Toyota Gazoo Racing WRT Toyota GR Yaris Rally1
写真:: Red Bull Content Pool
WRC(世界ラリー選手権)の燃料サプライヤーであるP1フューエルズが破産に陥ったにもかかわらず、FIAの介入により第3戦サファリ・ラリーは問題なく実施できそうだ。
WRCは今シーズン14戦中2戦が終了し、3月20~23日にはケニアでのサファリ・ラリーを控えているが、100%持続可能燃料を供給していた単独サプライヤーのP1パフォーマンス・フューエルズ GmbHが破産手続きを行なっていることが明らかとなった。
WRCは、2022年のラリー1規定導入に合わせ、100%持続可能燃料の採用を決定。3年間の契約でP1フューエルズと契約し、合成燃料とバイオ燃料をブレンドした持続可能燃料を供給してきた。
しかし先月、P1フューエルズはドイツで破産手続きの対象となり、同社の資産は管財人の管理下に置かれた。
『verbraucherschutzforum.berlin』の報道によると、2月10日にベルリンのシャルロッテンブルク地方裁判所は、「(P1フューエルズの)債務者に対する広範囲に及ぶ制限」を命じた。これにより、会社の資産のすべての処分は、臨時破産管財人の同意がなければ許されない。
さらに裁判所は、「臨時破産管財人により、P1パフォーマンス・フューエルズ GmbHは現在、厳格な監督下に置かれている。今後数週間で、再建を図ることができるのか、それとも会社が清算されるのかが明らかになるだろう」と付け加えた。
Takamoto Katsuta, Aaron Johnston, Toyota Gazoo Racing WRT Toyota GR Yaris Rally1
Photo by: Red Bull Content Pool
この事態に、FIAはサファリ・ラリーで競技者に燃料が提供されるように介入。関税の未払いでモンバサ港に陸揚げされたものの足止めされていた燃料を手配すべく、関税を肩代わりしたという。
FIAの広報担当はmotorsport.comに次のように述べている。
「P1パフォーマンスフューエルズ GmbHの経営破綻の発表を受けて、FIAはFIA世界ラリー選手権のために持続可能な燃料の供給を確保するため、すべての関係者と緊密に協力し続けている」
「サファリ・ラリー・ケニア用の現行仕様の燃料は輸送中であり、同イベントで使用される予定だ。FIAは、今後のイベントに向けて最善の解決策を提供するため、すべての関係者と定期的な対話を続けている」
motorsport.comの調べでは、P1フューエルズが経営破綻する前から、WRCの次期燃料サプライヤー入札のプロセスはすでに進行中だったようだ。
4月24~27日にカナリア諸島で開催される第4戦までに新サプライヤーを決めるため、この入札が前倒しされる可能性もある。
P1フューエルズは今年、DTMにも燃料を供給することになっていたが、この契約は現在、イギリスの持続可能燃料サプライヤーであるコリトンに引き継がれている。
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